第1話「植物人間」
近いうちにかくとか言っときながら予告の後すぐ書き始めた自分がいます(-_-)
オレは加賀美 司 (かがみ つかさ)
オレの人生についてすこしだけ語らせてくれ。
1ページにまとめられてしまいそうな薄っぺらいオレの人生について,,,
オレは生まれつきからだが弱く足が動かせなく人生のほとんどを病院ですごした,,,
オレは不登校だった。病気だったからというわけじゃない、かといって鬱病だったわけでもない。
ただ魅力を感じず、めんどくさかっただけ、真っ当な理由があるわけじゃない。
魅力を感じなかったのは学校だけじゃない,,,
日常生活そのものがオレにとっては退屈そのものだった。そんな生活が10年は続いたな。
オレはゲームやラノベ、アニメが大好きだった。
現実とは違う世界がそこにあり、それはオレをそこにてれていってくれた。
知ってるコレは「現実逃避」だ。
でもオレはそこでなら幸せだった
オレの知らない学園生活
オレの知らないファンタジー世界
オレの知らないSFストーリー
オレが知らないモノを教えてくれて、体験させてくれて、心に残してくれた。
オレは病室で学校も行かずラノベやゲームばかり
浸っていた。
そんな自堕落な生活を家族は許してくれた。
一人を覗いて,,,
オレには一人の兄がいた。
学もなく体も弱く友達もなくめんどくさがりで現実逃避ばかりしてるオレとは違い。
兄はオレにない「全て」を持っていた,,,
天才の学力。
カリスマ的な魅力。
超人的な身体能力。
まるで異世界転生者のような「完璧超人」だった。
オレは兄を尊敬していたがその尊敬は年を重ねる度「嫉妬」へと変わった。
「もしオレと兄貴が逆だったら,,,」
8歳のころそんなことを思ったことがあった。
「オレは兄貴に全部奪われたんじゃ,,,」
11歳にはそんな情けない被害妄想までした。
兄は小さい頃からオレを見下していた。
これは被害妄想じゃない。気づいた。
裏で独り言でオレのことを悪く言っていたのを聞いたのは9歳辺りかな,,,でもその時は聞かなかったふりをした,,,
10歳辺りからオレは現実逃避にラノベやアニメに浸る生活を始めた。
この頃から兄は本格的にオレを敵視するようになった。
「現実逃避だけは立派だな」
「家族に巣食うな寄生虫が」
「なんでお前はオレの弟なんだ」
「ゴミしか生み出さない社会の虫が」
「よるな害虫」
オレは面と向かって悪意の言葉をかけられた。
そしてオレは兄貴にとっての最大のコンプレックスだったことがわかった。
12歳から兄はオレに虐待をはじめた
頭を拳で殴られ鼻を曲げられ首を絞められ,,,
オレは身も心もズタズタになった。
家族にも相談してみたが兄はどうやら家族の前では優しく振る舞っており「あのこがそんなことするはずがない」の一点張りだった。
証拠として傷や怪我を見せたが信じてくれなかった。
虐待をうけるたびオレは現実逃避がひどくなり
さらに虐待はエスカレートしていった。
14歳の時、オレはプラスドライバーで頭を刺され頭に致命的なダメージが入り「植物人間」になった。
兄の巧妙な証拠隠密と揉み消しにより兄は警察に行くこともなく、家族や警察や医者の人達はオレを植物人間にしたのが誰か分からないまま,,,
15歳の誕生日に当然のように死ぬオレを見送った。
そして今に至る。
第1話いかがだったでしょうか。
セリフが少なく見にくかったかもしれませんが
これからはバンバンいれてこうと思います!
少し暗い話になってしまいましたが深く考えずテキトーに楽しんでください!