89回目 ついに相手のボスのお出ましのようで(たぶん、序盤の) 4 <能力表記>
カオリと取り巻き、および教室の生徒。
それらには何度か精神介入の魔術をかけていく。
そうして、トモルがいた事を忘れさせる。
その上で、カオリ達には、別の指示を出していく。
「一旦、別の所に行くぞ」
「はい」
素直にカオリと取り巻き達は従っていく。
そうして移動した、人があまり立ち寄らない場所。
そこでトモルは、カオリの身につけていた魔術装置である指輪を渡してもらう。
どんな魔術が込められてるのか分からないが、どうせろくなものではない。
それをここで解除する。
その為に、解除魔術をこの場で身につける。
そうして解除魔術でただの指輪になった元魔術装置。
それに今度は、新たな魔術を付け加えていく。
魔術がなくなってる事を悟られない為に。
これもまた、この場で身につけた付与魔術を用いていく。
そうして新たな指示を出して、一旦カオリ達を帰す。
トモルも寄宿舎に戻る。
あらためてカオリの呼び出しを待つために。
それまではベッドの上で寝転んでいた。
同室の者達は心配そうにしている。
藤園の姫からの呼び出しはさすがに不安をおぼえるのだろう。
それらには「何とかなるさ」とだけ言って落ち着かせておいた。
それでも彼等はトモルの事を心配していた。
ありがたい事である。
それから暫くして呼び出しがかかる。
トモルはそれに応じて寄宿舎を出ていく。
外には招待用の馬車が待っていた。
男子から女子の寄宿舎に移動するだけなのにご苦労な事である。
その馬車に向かいながらも、魔術探知を使っていく。
馬車に細工が仕掛けられてないかを見るために。
幸い、そこまではやってないようで、安心して乗り込んだ。
荷馬車などよりは各段に良い乗り心地を堪能する。
それでも、前世の日本で乗っていた自動車には劣るものであったが。
(こういうのも改善出来ないのかな)
そんな事を考えた。
出向いた先は女子側の寄宿舎のカオリの部屋。
生徒用とは思えないほど豪奢で大きい。
その中にある来客用の部屋へと通される。
既にカオリはそこで待っていおり、トモルは出迎えを受ける。
「先ほどは大変失礼しました」
といって、カオリは平伏する。
藤園の姫としてあってはならない事だ。
だが、それに異を唱える者はいない。
「いえいえ」
とトモルは適当に応じる。
そうしながら、この部屋にあるかもしれない魔術装置を探知で探していく。
幸い、室内にそういったものは無かった。
警備や防衛用にあってもおかしくないと思ったのだが。
(そうでもないのか?)
無防備な気がしたが、今はそれが好都合である。
その上でトモルは、あらためて精神介入の魔術を使った。
トモルがここに来るまでの間に、何らかの手段で洗脳が解除されてるかもしれないからだ。
出迎えた態度からそれはないとは思ってるが。
だが、腕の立つ魔術師が側に仕えてるかもしれない。
そうであれば、トモルが施した魔術が消されていてもおかしくはない。
それを警戒して魔術をかけなおす。
念には念をだ。
「それで」
それが終わってからトモルは尋ねる。
「俺にいったい何の用件で?」
問いかけにカオリはゆっくりと答えていく。
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柊 トモル
8歳 男
レベル15
体力: 750/1500
健康: 750/1500
敏捷: 750/1500
智慧: 750/1500
意志: 750/1500
共感: 750/1500
一般教養 レベル14
知識:地理 レベル8
知識:社会 レベル9
知識:運営 レベル2
知識:経営 レベル1
知識:指揮統率 レベル3
知識:貴族社会 レベル5
礼儀作法 レベル5
心理 レベル7
交渉 レベル7
発見/探知 レベル9
潜伏/隠密 レベル11
野外活動 レベル3
運動 レベ11
刀剣 レベル13
斧 レベル7
投擲 レベル2
格闘 レベル7
基本魔術 レベル17
治療魔術 レベル7
探知魔術 レベル12
念動魔術 レベル3
能力強化魔術 レベル9
能力弱体化魔術 レベル7
精神介入魔術 レベル11
魔術感知魔術 レベル3
魔術付与魔術 レベル0 → 3
魔術解除魔術 レベル0 → 5
知識:日本 レベル8
パソコン操作 レベル15
振り分け可能技能点数: 51 → 39点
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