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7回目 4歳児である現状の能力 <能力表示>

(さてと……)

 タケジとの事があったその夜、自室にてステータス画面を開く。





<< 状態確認 >>



柊 トモル


4歳 男


レベル1


体力: 30/100


健康: 30/100


敏捷: 30/100


智慧: 30/100


意志: 30/100


共感: 30/100




一般教養 レベル9 → 10


知識:地理 レベル0 → 3


知識:社会 レベル0 → 3


運動 レベル4 → 6


刀剣 レベル0 → 4


格闘 レベル0 → 2


基本魔術 レベル1 → 3


知識:日本 レベル8


パソコン操作 レベル15




振り分け可能技能点数: 0点




<< 状態確認 >>




(結構あがってるな)

 レベルと能力値はそのままだが、いくつかの技術のレベルが上がっている。

 いまだにこれらの全てを完全に把握してるわけではない。

 だが、数値の変化くらいは分かる。

 そうした変化などから分かる事もある。



(この技術っぽいのは、訓練とかであげられるみたいだな)

 ステータス画面を見てそれに気づく。

 最初は身につけてなかったものが表示される。

 習得してなかった技術だ。

 それが、寺子屋に通ったり、兵士の所で訓練をしておぼえたらしい。

 そういった新しい技術が幾つかある。



(訓練を通して、だんだんとレベルがあがってくようだな)

 学習によって得られる。

 それが新たに分かってきた。



 ただ、何を学べばどれを身につけられるのか?

 そこははっきりしない。

 しかし、とりあえず学校や教師について学ぶ意義は感じられた。

 そうやって得られるものはたくさんありそうだった。



 もっとも、レベルの上昇に何がどれだけ必要なのかは判然としない。

 費やした時間なのか、優秀な教師なのか。

 生徒の優秀さも絡んでは来るだろう。

 だが、何がどのように関わるのか?

 それはここからは分からない。



 さすがに全てを解明できるわけではない。

 だが、後日、色々な者から話を聞いて、そういうものだという裏づけはとれた。

 学習で技術のレベルは上がると。

 この夜の考察はそれほど間違ってなかった。



 他にも、自分の能力はそれほど飛びぬけてないというのも分かってきた。

 神社に通う子供達と、能力がほぼ横並びだったからだ。



(つまり、俺の能力は特別高くもないし、さりとて低いわけでもないと)

 ほぼほぼ平均というか、並といったところである。

 駆けっこなり相撲なりで、他の子供達と競いながら観察していった結果である。

 どうもそうらしいと結論づけた。



 ただ、能力値がなぜ二つも表示されてるのかは分からない。

 これについては本当に意味が分からなかった。

 そのうち意味が分かる日が来るかもしれないが、今はまだ謎のままである。



 分かった事といえばもう一つある。

 技術の一覧にある『基本魔術』だ。



 最初は何なのかさっぱり分からなかった。

 しかし、この世界に魔術や超能力の類があると知ってからは俄然興味がわいた。

 本棚にある書籍からそれらしいものを見つけて目を通した。

 神社で神主などから話を聞いたりもした。



 そうして聞いた話をもとに、自分なりに色々やってみた。

 そうすると、とりあえずそれらしい事が出来るようにはなった。

 小さな火をおこしたり、ささやかな風をふかしたり。

 水滴程度の水を出したり、触れもせずに土をほんの少し動かしたり。



 出来る事は大した事はなかったが、それでもそういった事が出来るようになった。

 ならば、と暇をみてそれらを発動させ続け、レベルをここまで上げた。

 その結果、最初はマッチやライター程度だった火が、握り拳くらいの大きさになったりした。

 風もそれなりの突風にしたり、水も桶を満たすくらいに出せたりする。

 土は地面から数十センチ以上はじき出したりも出来るようになった。

 いずれも実用的とは言い難いが、それでも威力は向上している。



 そして、やっていくうちにこれも幾つか気づいた事がある。

 効果が持続する時間や威力、飛距離などはそれぞれ反比例の関係にある事だ。

 たとえば火。

 これを長時間出現させると、火力が弱くなる。



 また、自分から離れたところで発動させると、やはり効果時間は短く、威力も小さくなる。

 質量保存の法則などのように、どうも全体の大きさというか威力は決まってるらしい。

 その中で、時間・距離・威力などをやりくりするようだった。

 これらの強さはレベルによって決定される。



 また、使うとかなり体力が減る。

 いわゆる生命力とは違うようだ。

 どちらかというと持久力やスタミナを消耗する感じに近い。

 これがいわゆるマジックポイント、MPなどと呼ばれるものなのだろうかと思った。



 試しに何度か使い続けてみたら、ものの見事に気絶した。

 その前段階として、体がだるく動くのが億劫になった。

 へとへとになるまで動いた後の状態に似ていた。

 持久力と魔術を使う事による消耗が同一なのかは分からないが、使いすぎれば体が動かなくなるのは同じだ。



 なので、下手に何度も使えない。

 かつて遊んだRPGと同じで、魔術には使える回数に限界が存在する。

 結局、使えば消耗するのは運動でも魔術でも同じだ。



(これで上手く出来るかな)

 その魔術を使いながら考える。

 火に水に風に土。

 更に光や闇なども作ってみる。



 いずれも殺傷能力という点ではお寒い限りである。

 火ならばそれなりに効果はあるだろうが、水や風をぶつけてもそれほど痛手にはなりそうもない。

 水はもっと大量に、それこそ滝のような勢いで流せば効果はあるかもしれない。

 風も同じで、人を吹き飛ばすほどの風速を出せれば意味はあるかもしれない。

 土だって、塊にして相手に勢いよくぶつけられれば効果はありそうだ。



 しかし、現時点ではそこまでのものは期待出来ない。

 この先レベルが上がればどうなるか分からないが、今の段階ではドッキリ企画の道具程度にしかならない。

 さすがに火を放ったりしたら大変な事になるが、それ以外は極端な実害はない。

 魔術といっても、ゲームのような派手な攻撃が出来るわけではないようだった。



(まあ、基本魔術ってもんだからかもしれないけど。

 これって応用魔術とか、上級魔術とかがあるのかな)

 どんなものがあるのか分からないが、そういうものがあれば色々と変わってくるのかもしれない。

 確かめる事も出来ないから何とも言えないが。



(とりあえずこれで何とかするしかないんだよな)

 何をするにしても手の中にあるものでやっていくしかない。

 トモルに出来る事は現状ではこれだけであり、どのように活用するのかを考える必要がある。

(練習もしていくにしても、それだけじゃな……)

 それでレベルが上がるのは確かだが、欲しいのはそれだけではない。

 一つ一つの技術の向上も大事だが、それよりも更に上げたいものがある。



(この、レベルをどうにかして上げてみたい)

 名前の近くに表示されてる方の、おそらくはトモル本人のレベルの方を。



 技術のレベルとは別に存在するレベル。

 話を聞くと、レベルには二種類あるという。

 個別の技術の習熟度をあらわすものと。

 本人の能力の大きさを示すものと。

 能力の水準を示すレベルは、『総合レベル』と呼ばれているようだった。



 この総合レベルが上がると、能力が一気に上がるという。

 これも様々な所から聞き出した情報から分かった事である。



 それが分かるのは、レベルを見る手段があるからだ。

 この世界ではレベルや能力、技術レベルを見る事が出来るらしい。

 その為の道具もあるのだとか。

 それほど珍しいものではないが、さすがに辺境の村にまで普及するほどひろまってはいない。

 なのでトモルがそういった道具を目にした事はない。



 だが、確実にそれはある。

 いつか実物を見てみたいと思っている。

 自分の見ているステータス画面とどう違うのか知りたい。

 それによって分かる事もあるだろう。



(そんで、これでどうするか)

 ステータスを見ながら考える。

 現時点での能力や状態で、いったい何が出来るのか。

 やろうとしてる事はあるが、それを果たして達成できるのか。



(鍵はこいつだよな)

 試しに魔術を使ってみる。

 用いるのは光。

 瞬間的に放ち、部屋が刹那の間眩しく包まれる。



(これでいけるかな)

 威力は特にないが、使いようによっては便利である。

 上手く用いる事が出来れば、そこそこ使えるようにはなるはずだった。



 しかし、やろうとしてる事の危険さをどれだけ減らせるか。

 この程度の魔術で上手くいくのかどうか。

 若干有利になるだろうが、隔絶した利点をもたらしてくれるかどうか。

 有利にするためには、これをどう活かすかかは考えねばならない。

 使えないよりはよっぽど良いのだろうが。



(あとは、どんだけ行けるかだな)

 今つかった魔術による光は、光量を増大させ、飛距離・効果時間にはほとんど割り振ってない。

 その為、瞬間的ながらかなり眩しい光を放つ事が出来た。

 たったそれだけであるが、目つぶしくらいにはなる。

 これを上手く使えればよいのだが。



(やってみるまで分からないか……)

 そこが不安だが、やるしかない。

 自分が今より強くなる、成長するために。

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