62回目 力こそ全てだという事実から目を背けても待つのは死と滅亡である 3 <能力表記>
(とりあえず成長させておいてみるか)
先の事を考え、どうしたらいいのかを考え続けた。
それで見えてきた道筋のために、トモルは技術レベルを上げる事にする。
その為に、今まで使わずにとっておいた『振り分け可能技能点』がある。
今それを消費して、必要そうな技術を身につけていく。
まずは組織運営。
今後必要になるだろうこの技術を身につけておく。
まずはレベル1にしておく。
他にも幾つか関連する技術をレベル1にしておく。
そうしておいて、今後成長させていく事にする。
少しでもレベルがついてると、それを基に成長させやすいからだ。
未修得状態でも、学習して身につける事も出来る。
しかし、それでは時間がかかってしまう。
それはそれで効率が悪い。
なので、まずはレベル1で身につける事にする。
やろうと思えば、もっとレベルを上げる事も出来る。
レベル1に留まらず、レベル2やレベル3にする事も可能だ。
『振り分け可能技能点』があればそうやってレベルを高める事も出来る。
だが、それは今は控えておく事にした。
この先、唐突に技術が必要になる瞬間があるかもしれない。
その時に、必要な技術を必要なレベルまで一気に上げるためだ。
だから点数はある程度残しておく事にしていた。
無理に引き上げなくても成長させれば良いのだし。
技術レベルの成長はこういう柔軟性がある。
『振り分け可能技能点』を使うだけではない。
学習や訓練、日常で用いていく事でレベルを上げる事が出来る。
そうやって使っていると、技術毎に経験値が入るのだ。
こうして手に入る技術レベルの経験値は、能力値によって変化する。
同じ作業をしていても、能力値が高ければ手に入れる経験値が大きくなる。
トモルの能力だと、レベル1をとっておけばかなり早い速度で技術レベルを上げられる。
だから、無理して高レベルで技術を身につける必要がない。
まずは基礎として、レベル1を身につける。
それから日頃の訓練で必要なレベルまで上げる。
そこまでさして時間はかからない。
だから技術レベルは、基本的にレベル1で取ってそれで終わりにしていた。
そういう選択が出来るくらい、技術レベルの経験値が手に入る。
それだけトモルの能力は群を抜いている。
今の段階で、一般的な人間の数倍の能力値に到達している。
正面からぶつかって戦える者など存在しないだろう。
不意打ちをしたとしても、それで上手くいうかどうか悩ましい。
そんな自分の能力を見てトモルは考えてしまう。
(なんでこんなに成長するんだ?)
これほど高い能力値になってる理由が分からない。
神の加護なのか、悪魔の手引きなのか。
はたまた超常的な何かが宿ってるのか。
そうでもないと説明が付かないほど高い能力値である。
そんなものを手に入れるような何かがあったのだろうか、と考えてしまう。
思い出せる範囲で、そうした出来事はない。
あるのは前世の記憶だけだ。
そこにはこれほど高い能力を得るきっかけになるようなものはない。
(悲惨な人生の揺り戻しか?)
前世と今生で釣り合いを取るために、高い能力が与えられた……そういう可能性も考えた。
そんな事を考えてしまうくらいに、自分の身におこってる事が不可解極まりなかった。
とはいえ、折角あるのだから有効活用しようとも思ってはいる。
(さて、どうするかな)
目の前に表示した能力値を見ながら考える。
この先どうしていこうかと。
<< 状態確認 >>
柊 トモル
8歳 男
レベル7 → 15
体力: 350/700 → 750/1500
健康: 350/700 → 750/1500
敏捷: 350/700 → 750/1500
智慧: 350/700 → 750/1500
意志: 350/700 → 750/1500
共感: 350/700 → 750/1500
一般教養 レベル13
知識:地理 レベル8
知識:社会 レベル8
知識:運営 レベル0 → 1
知識:経営 レベル0 → 1
知識:指揮統率 レベル0 → 1
知識:貴族社会 レベル3
礼儀作法 レベル4
心理 レベル6
交渉 レベル5
発見/探知 レベル7 → 9
潜伏/隠密 レベル8 → 10
野外活動 レベル2 → 3
運動 レベル11
刀剣 レベル13
斧 レベル7
投擲 レベル2
格闘 レベル7
基本魔術 レベル13 → 17
治療魔術 レベル7
探知魔術 レベル8 → 12
念動魔術 レベル3
能力強化魔術 レベル7 → 9
能力弱体化魔術 レベル5 → 7
知識:日本 レベル8
パソコン操作 レベル15
振り分け可能技能点数: 16 → 112点
<< 状態確認 >>
<< 経験値: 139278/150000 >>




