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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

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529回目 ニート生活に向けての最終行程 3

 霊界に外敵はいない。

 敵対するような存在がまずいない。

 ここで悪事を働こうと思ったら、即座に消滅してしまう。



 基本的に『気』は存在し、増大しようとする。

 その方向に働く性質がある。

 悪事というのはその対極にある。

 それを為そうとしたら、必ず他者を傷つける、損害を与える。

 それは『気』の性質の対極にある。

 なので、『気』を取り込む事が出来なくなる。



 なので、悪事を考えたり思ったりするわけにはいかない。 

 それだけで存在する事が出来なくなる。

 なにせ『気』は考えや思いに反応する。

 善意には善意となって反応する。

 悪意には悪意として反応する。



 悪意とは、存在を消失させる。 

 そういう方向に動くものだ。

 それを思えば、まず思った自分にふりかかる。

 悪意や悪事を起こすことなど出来るわけがない。

 やろうとした瞬間に消滅に向かう。



 その為、悪人や悪党が死んで霊魂になっても、存続する事は出来ない。

 たいていの場合は、『気』にのまれて消滅する。

 まれに生き残る場合もあるが、それでも長続きはしない。

 ただ、そうした悪意が連鎖的に『気』に影響し、霊界に悪影響を与える事はある。

 長い時間をかければ、それも解消していくものだが。



 場合によっては、淀みが集まって固形化される事もある。

 そういった淀みや凝り固まったものが、随所に散見されたりもする。

 ただ、長続きはしない。

 時間と共に削り落とされ、やがて消えていく。



 そんな世界なので、悪人や悪党は長続きしない。

 悪意などが削り取られていく。

 そうして残ったわずかな霊魂が漂う事はある。

 それが巡り巡って再び生命体として誕生する事もある。

 いわゆる転生だ。




 それは悪人悪党だけではない。

 善人であっても、膨大な『気』の流れの中に飲み込まれ、自我を失う事もある。

 そうして霊魂の核だけが残り、それが転生する事もある。



 ただ、悪意や害意は長続きしない。

 抱いた瞬間に自らを滅ぼす事となる。

 自滅自壊、自業自得。

 それがなされるのが霊界と呼ばれる場所だ。



 そんな場所なので、外敵を気にする必要もない。

 身内の脅威に悩む事もない。

 この場に居続けられるのはマトモな者だけ。

 存在し続けてるというだけで、問題が無いと証明しているようなものだ。



 永遠に続く安息。

 それがこの場にはあった。



「いやー、落ち着く」

 トモルはようやく望んでいたものを手に入れる事ができた。

 そう感じる事が出来た。

 周りにいる女房達と響き合いながら。

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