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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

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504/531

504回目 ダンジョン潰しからはじまる動乱 3

 トモルは今後の予想をヒライワツミ王国に伝えていた。

 それを聞いたヒライワツミ王国は、即座に対応を始めた。

 他の国への不干渉。

 国境の封鎖。

 中立という名の鎖国政策。

 この準備に静かに取り組んでいった。



 そもそもとして、ヒライワツミ王国に人口問題は存在しない。

 獲得した巨大な領土があり、そこに人を割り振ったばかりである。

 当面は食料や物資の不足に悩む必要は無い。



 また、大陸の中では割と辺境なのも大きい。

 大陸の中心地から見れば外れの方にある。

 わざわざそこまで攻め込む物好きも少ない。

 戦争には縁遠い場所にあった。



 仮に攻め込まれたとしても、撃退するだけの力がある。

 トモルは手を引いたが、十分に強力な武器を手にしている。

 産業なども相応に発達している。

 蒸気機関を当然のように使ってるのは、ヒライワツミ王国だけだ。



 その強さは、かつての隣国との戦争で近隣にも伝わっている。

 迂闊に手を出せない危険な国と思われてる。

 そんな評判もあり、ヒライワツミ王国は中立を宣言する事が出来た。

 それを犯す者を撃退できる実力がある。



 他国が戦争を始める中。

 ヒライワツミ王国は静観を続けた。



 実際、特に他国と縁があるわけでもない。

 戦争に参加する事も、物資を融通する必要もない。

 第一、国内整備に忙しい。

 戦争なぞしてる場合ではなかった。



 そんなわけでヒライワツミ王国は国内の充実を進めていた。

 新たに獲得した領地に社会基盤を設置。

 各地の生活水準を上げていく。

 産業革命期の水準を出る事はないが、その中で発展を遂げていく。

 世界情勢が不穏な中で、唯一成長を続ける国になっていた。



 戦争が長引くほど、他国との差は大きくなる。

 目立った騒動もない。

 戦争で誰かが死ぬ事もない。

 教育も文化も医療も普及していく。



 国内にモンスターの巣も少し残ってる。

 ここに冒険者があつまり、失業問題もほとんどない。

 とはいえ、冒険者の数そのものは落ち着いている。

 モンスターの巣の数が限られてるので、そう多くの冒険者は必要ない。

 それに、冒険者をやるくらいなら、空白地の開拓や開発に従事するというもの。



 こんな状況なので、他国と逆に着実な成長を遂げていく。

 それを聞いた者達が押し寄せるくらいに。



 戦火にさいなまれる者達は、風の噂に聞くヒライワツミ王国を目指す。

 戦争に巻き込まれず、豊かな実りを続けるという国を。

 そこを目指して難民となる者達は、かすかな希望をそこに見いだしていた。



 もちろん、ヒライワツミ王国がそれを受け入れるわけもない。

 緩衝地帯である隣国に、それらの排除を命じていく。

 絶対にこちらに人を入れるなと。

 逆らう事が出来ない隣国は、押し寄せる難民を阻止する。

 時に流血、そして多数の死者を出しながら。



 こうして緩衝地帯の隣国と難民達の間で憎悪が生まれていく。

 それがヒライワツミ王国周辺で発生する、ほぼ唯一の衝突だった。

BOOTHで小話とか置いてある


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