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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

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496回目 夢の引きこもり生活へ 4

 嘆いても始まらない。

 無いなら無いでいったんは諦める。

 まずは、求めるものが出てくる土台を作っていくしかない。

 その為に必要なのは、豊かな生活である。



 とにかく全体的に余裕がなければいけない。

 娯楽を楽しむ客がいなければいけない。

 でなければ、産業として成り立たない。



 産業になるから、食っていけるから制作側になろうという者も増える。

 金にならない事に人生をかける者はそう多くはない。



 その為にも娯楽に時間と金を払う人が増えねばならない。

 客がいなければ産業は成り立たない。



 となれば、労働時間が短くても済むようにしなくてはならない。

 生産性をあげねばならない。

 でなければ遊ぶ時間が無くなる。



 それでいて金も稼げなくてはいけない。

 時間があっても金がなければ遊ぶ事もままならない。

 労働時間が短くても、十分な金が手に入らなくてはならない。

 生活費だけ稼いでるのでは駄目なのだ。



 そんな状態を作っていかねばならない。

 それは分かってるが、そう簡単にはいかない。

 生産性は、更に科学を発展させれば達成出来そうではある。

 しかし、それには時間がかかる。



 もっと単純に、人口が増大すれば、それだけで経済規模は大きくなる。

 しかし、人が生まれて育つにも、やはり時間がかかる。

 何よりトモルはベビーブームの時のような混乱を起こしたくない。

 一気に増えた子供の世話に全てが費やされてしまう。

 生命の誕生は喜ばしいものにしても、ものには限度がある。



 また、出生率も落ち着いてきている。

 ベビーブームの反省と、生活の向上と豊かさによって。

 子供が死ぬことなく育つようになっているのも大きい。

 それなら、子供が死ぬのを見越して多めに生む必要もない。

 あえて子供の数を減らし、一人当たりに費やせる時間や手間や愛情や金を増やしたい。

 そう考える者が多くなっている。

 この結果、夫婦一組に子供は3人ほどに落ち着いている。



 なので、急激な人口増加の危機は去っている。

 それが今度は、人口による経済規模の拡大に歯止めをかけていた。



 社会的に見れば喜ばしい事だ。

 だが、娯楽の発展を望むトモルからすると困ってしまう。

 自分の領地の自治州の発展からしても。

 人口は今少し欲しい。

 無理なく拡大出来る範囲で。



 まだまだ広大なモンスター領域の制圧もしたい。

 その為に戦力が欲しい。

 その戦力も、土台となる人口が多くないとどうしようもない。

 無人の戦闘兵器が作れれば話は変わってくるが。

 それが開発出来るまで、まだ何十年かかかる。

 上手くいけばもっと早く登場するかもしれないが。



 とにかく、求めたものを手に入れるには、今少し発展が必要だった。

 それが成し遂げられるのは、おそらく数十年後。

「さすがに俺の生きてるうちは無理か?」

 そう思うと泣きたくなる。

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