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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

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494回目 夢の引きこもり生活へ 2

「仕方ないな」

 意外とあっさりとタカヤスは受け入れた。

 自治州化を申し込んだトモルの方が呆気にとられてしまう。

「いいの?」

「良くはない。

 けど、止められない」

 タカヤスは肩をすくめる。



 土台となる国力の違い。

 大きく差をつけた戦力差。

 それを持ってるトモルを止める事など出来ない。

「なんとか良い条件を引き出して、それで手を打てればいいが。

 そうもいくまい?」

「まあ、さすがに無理です」

 あっさりとトモルは返答する。



 タカヤスの気持ちも分かる。

 出来ればトモルと縁をもっていたい。

 そうして、よりよい何かをもらいたい。

 知識に技術など、出来れば手に入れたい。

 だが、それを求めたら面倒な事になるのも分かってる。



「お前さんに交渉をしかける事ほど怖い事は無いからな」

 一番近くで見ていたタカヤスにはそれがよく分かってる。

 有利な状況を手に入れようと、あれこれと策を張り巡らす。

 そうしてきた者達がどんな末路を辿ったか。

 いずれも例外なく破滅をした。

「それが分かってて言いくるめようなどとは思わんよ」

 タカヤスは分をわきまえていた。



「まあ、完全に交渉がなくなるのは避けたいが。

 せめて敵対だけはしないでくれ。

 こっちからも手を出さないようにするから」

「そうしてもらえると助かる」

 十分な申し出だった。



 互いに不可侵。

 トモルとしてはそれだけで十分だった。

 干渉することなく、互いにそっぽを向く。

 これほど理想的な事は無い。



 また、トモルとしてもヒライワツミ王国がある程度安泰であってほしい。

 より正確に言えば、柊領のあるイツキヤマ付近だけでも。

 トモルの領域に接してるからだ。

 このあたりが安定してれば、変なちょっかいをかけられる心配は減る。

 なので、これらがおびやかされれば、介入する。

 その為に、わずかながらも接点は残しておきたい。



 タカヤスとしてもこれで十分だった。

 おかしな介入をされる事もないし、背後を心配する必要がなくなる。

 それだけでも大きな利益になる。

 なにより、イツキヤマが危険になればトモルの援助があるかもしれない。

 防衛においてこれほど大きな利益はない。



「それじゃ、うちの領域は自治州ってことで」

「承認しておこう」

 政治の実権者として、タカヤスは承認した。

 これでトモルの領域は、強い独立性を持つことになった。



 そして、トモルは各国との縁を断ち切っていく。

 独自の勢力を作り出すために。

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