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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

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483回目 一極集中から、全体の底上げへ 9

 他の領域からのモンスターの巣の駆除。

 これにより得られた恩恵は大きい。

 何はなくとも、他勢力の力を大きくそぎ落とす事が出来た。

 これにより、貴重な時間を稼げた。



 とはいえ、それも限界がきている。

 隣国はどこも勢力を盛り返してきた。

 すぐに攻め込んではこないだろう。

 しかし、いずれ戦争になる可能性は高い。

 その時期が早いか遅いか。

 それはまだ分からない。



 トモルとしては、出来るだけ先延ばしにしたかった。

 まずは自分の領域を拡大したい。

 産業基盤を拡大したい。

 そうして、より強固な社会を作り上げたかった。



 その為にも、開拓をすすめ、人の住める場所を建築する必要がある。

 どんなに短く見積もっても、何年もかかる事業になる。

 戦争なんぞやってる場合ではない。

 そっちに資源や人手をとられるなど冗談ではなかった。



「まーだ冷戦を続けていてもらいたいな……」

 偽らざる本心である。

 国境でにらみ合ってる分には問題ない。

 それだけで済んでくれるなら、人も資源もとられる事は無い。

 せいぜい、国境沿いに陣地や要塞を作る手間がかかるだけだ。

 それくらいは、仕方の無い経費として割り切る事が出来る。



 幸いにも、現段階では戦力差が大きい。

 火縄銃や大砲を配備しているヒライワツミ王国の方が有利だ。

 隣接する全ての国を敵にしてもだ。

 防衛戦に徹するなら簡単に撃破出来る。



 それに、鉄道による迅速な輸送。

 気球や飛行船による、空からの観測。

 これらがもたらす優位性も戦闘を有利に進めていってくれる。



 仮に戦闘が起こったとしても、ヒライワツミ王国だけで当面は対処出来る。

 まだそれだけの戦力差がある。

 いずれそれも縮んでいくだろう。

 だが、それは何年も先だ。



 このあたりは安心できる材料になっている。

 それでも戦争の可能性は否定できない。

 あり得ないとは言い切れない。

 まさかそんな事は無いだろうというが起こるのが世の中だ。

『あり得ないこそ、あり得ない』というのは、胸に刻むべき警句である。



 ただ、あと数年は大丈夫だと思える。

 その数年で、ベビーブーム世代が成人し、社会に出る。

 それを開拓に投入して一気に拡大拡張をはかりたかった。



 しかし、開拓開発には何年もかかる。

 大雑把に、ある程度落ち着くまで10年ほどと見積もっている。

 となると、この先15年ほどは他に手を回す余裕がなくなる。

 それだけの時間があれば、大小問わず、何らかの衝突が起こりうる。

 そうなった場合にどうするかが悩みどころだった。



「まあ、悩んでも仕方ないがか」

 あれこれ考えるが、悩むのはここで止める事にした。

 どれほど先を考えても。

 どれほど工作を施しても。

 思い通りにいかない事もある。

 それについて悩んでも仕方が無い。

「なるようになるしかないもんな」

 前世と今生での経験則だ。



 そう見越してトモルは、モンスター領域の開拓開発に乗り出す。

 迷って悩んでいても仕方が無いと割り切って。

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