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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

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473回目 第二次内戦 2

 藤園連合軍、および藤園の拠点。

 そこに襲いかかるのはトモルとタカヤスの軍勢だけではない。



「そろそろ頃合いか」

「はい」

 藤園側の勢力圏。

 そこにある王族領。

 そこでも動きが始まる。



「いくぞ。

 国政を壟断してきた藤園を倒すのだ」

 そう叫び、動き出す王族達。

 彼らは自分たちの王族領を起点に、藤園への圧力をかけていく。



 それに呼応して、各地の人々も動き出す。

 貴族や武家だけではない。

 平民や庶民といった一般人すらも動き出す。



 やる事はたいしたものではない。

 藤園から注文されていたものの納品が遅れたり。

 都合がつかなかったと発注数未満の納品をしたり。

 道を崩して軍勢の動きを阻害したり。

 どこで誰が何をしていたのかを伝えたり。

 そういった細かい妨害をあちこちで行なった。



 一つ一つは小さい。

 たいした膨大にはならない。

 だが、つもりつもって全土で起これば大きな障害になる。

 納品が一日遅れれば、それに続く行動が一日遅れる。

 そうした遅れが積み重なり、大きな遅滞になる。



 それが藤園勢力圏のあちこちで起こった。

 それは当然ながら前線にも響いていく。



 何せ、必要な物資が届かない。

 後方に侵入したトモル・タカヤスの兵士による破壊工作だけではない。

 民衆全部が敵に回ってるのだ。

 最低限必要な量をすら集まらない。



 増援も遅れている。

 あちこちでの進路妨害で、兵士の到着が遅れてるためだ。

 その為、攻撃もままならない。

 兵力が減りすぎてそれどころではない。



 全体の動きすら阻害されている。

 各方面から包囲してる藤園連合軍だ。

 そのため、軍勢は広く散らばっている。

 それらが効果的な攻撃を仕掛けるには、全体の統制が必要になる。

 可能な限り多くの戦力を、一斉に動かさねば効果は薄い。

 散発的に攻撃を仕掛けても、各個撃破されるだけである。



 なのだが、その為の連絡すらままならない。

 伝令が途中で襲われてるからだ。

 そうでなくても、通行不能な場所が増えている。

 伝令は迅速に動けなくなっていた。



 これらもあわさり、藤園の軍勢は動くに動けなくなっていく。

 時間が経てば経つほど置かれた状況も悪くなる。

 もはや前線に張り付いてるのがやっとだ。

 迂闊に攻め込めず、かといって撤退命令も出ていない。

「どうすりゃいいんだ」

 そんな嘆きをあちこちの指揮官が口にしていく。



 そんな彼らに引導を渡すべく、トモルは動いていく。

 機甲戦力を繰り出し、敵軍を撃破していく。

 前線から藤園連合軍を消し去っていく。



 こうして攻め込んだ藤園連合軍は、その兵力の大半を失っていった。

 逃げ延びた敗残兵がなんとか後方に逃げ込んでいく。

 だが、その途中で次々に襲われていく。

 落下傘で降り立ったトモルの兵士や、王族領の武士により。



 命からがら生き延びたものは、当初の軍勢の一割にも満たなかった。

 それは藤園の武力が崩壊した事を意味する。

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