表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

472/531

472回目 第二次内戦

 押し寄せる藤園連合軍。

 その数は明確ではないが、5万とも10万とも言われる。

 あるいはそれをも超えるとも。



 対してトモルとタカヤス側はどうにかこうに1万、あるいは2万。

 前回よりも勢力を拡大したとはいえ、軍備はさほど増えてはいない。

 質は大きく変わっているが。

 兵数そのものに大きな違いは無い。



 数だけ見れば圧倒的に劣勢である。

 これを装備の質と作戦でしのがねばならない。



 その為、まずは手近な藤園から殲滅していく事となる。

 特に、戦略的な背後を無くし、多方面から囲まれる状況を無くす。

 兵力を可能な限り集中して運用できるように。



 その為、揃えたばかりの機甲戦力を突入させる。

 戦争を長引かせるわけにはいかない。

 近隣の敵対勢力を一気に潰し、憂いを無くしていく。

 これにより、数日で州二つほどを制圧した。



 主要な藤園関係者を粉砕した機甲戦力は、そこから反転。

 今度は迫る藤園連合軍へと向かっていく。

 補給を受けながら進む機甲戦力は、迫る敵軍に向かう。

 そのまま粉砕し、敵の侵攻を阻むために。



 初めて機甲戦力と遭遇した敵は悲惨だった。

 自走砲による遠距離砲撃。

 戦車による榴弾攻撃。

 更に装甲兵員輸送車にのる兵士からの射撃。

 それらが組み合わさり、鎧に身を包んだ兵士達は次々に粉砕されていった。



 対して藤園側の攻撃は全く効果が出ない。

 弓矢や投石による遠距離攻撃は、装甲車には無意味で。

 魔術による炎も装甲に阻まれる。

 機甲戦力に対して、剣と魔法はあまりにも無力だった。



 そんな機甲戦力により、侵攻軍は次々に壊滅していった。

 接触して戦闘になれば、あとは一方的な蹂躙が始まる。



 そうした機甲戦力がやってくるまで、防衛陣地も奮闘した。

 塹壕陣地を構築し、機関銃や迫撃砲、長距離砲を配置していく。

 それらの陣地への増援、そして陣地間の補強にトラック輸送の兵士が控える。



 また、後方からは機関車にのって物資や人員が届く。

 導入された蒸気機関車により、今まで以上に迅速な展開が可能になっていた。



 そこに突撃する藤園側は悲惨な状況に追いやられていく。

 陣地に攻め込めば各種の砲と機関銃が出迎える。

 兵士は陣地に近づく前に死体になっていく。



 ならばと陣地のないところを突こうとしてもだ。

 どこで察知するのか、そこにも長距離砲が砲撃をしてくる。

 その後にトラックに乗って兵士がやってくる。

 それらにより奇襲をかけようとしていた藤園軍は壊滅していく。



 種明かしすれば、そういった動きは逐一観測されていた。

 空を飛ぶ飛行機により。

 そして、それらを補う気球や飛行船により。

 こういった空かの警戒・哨戒・偵察により、藤園側の動きは丸見えだった。



 時にそうした飛行機からの攻撃も受ける。

 爆弾や迫撃砲弾を抱えた飛行機が、迫る敵の頭上から攻撃をする。



 更に、飛行機は敵軍を超えて兵士を敵地に送り込む。

 落下傘で地上に降りていく兵士達は、敵軍の後方を攻撃する。

 物資の集積所、橋などの戦略上重要な施設。

 それらに攻撃を仕掛けていく。



 こうして藤園連合軍は、前線だけでなく後方も脅かされる。

 物資が前線に届かなくなり、侵攻が停滞していく。

 武器どころか食料すら届かないのだから、動こうにも動けない。

 いっそ撤退するか、という意見も出てくる。



 戦争開始から一ヶ月。

 既に藤園側の軍勢は崩壊しつつあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ