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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

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469回目 勝者は勝者の悩みがある 4

 そんな調子で藤園を成敗していき。

 それが残存する有力者達の目や耳に届く。

 藤園に連なるそれらは、さすがに考えや行動をあらためていく。



 確かに他の有力者は鬱陶しい。

 同じ藤園に連なる者といえどもだ。

 主導権争いをしてるのだから当然だ。

 誰が藤園の権勢と権威を手にするのかを争ってる。



 だが、そうも言ってられない。

 その藤園が駆逐されていってるのだ。

 藤園同士で内部分裂してる場合ではない。

「この際、一緒に敵を倒そう」

 そういう流れも生まれてくる。



 それはそれでおかしな話である。

 藤園が敵としてるのは、タカヤスである。

 曲がりなりにも王族、藤園が仕える相手だ。

 それを敵として倒そうというのだ。

 反逆と言うしかない。



 それでも自分の生存をかけて藤園家は一つにまとまろうとした。

 共通の敵というのは、とりあえずの騒動を忘れる理由になる。

 その敵を取り除けば、再び争いあう事になろうとも。



 そうしてタカヤスは国内の有力者連合と敵対していく事になる。

 現在の国王や各地の王族はその動きをたしなめていく。

 しかし、藤園がそれを聞くわけもない。

 彼らも生死がかかっているのだ。

 負ければ滅亡となれば、勝って存続を目指すしかない。



 そんな藤園家は、連合してタカヤスを倒そうと動き出す。

 前国王と藤園本家を倒した勝者を。



「ままならないもんだな」

 その報告を受け取ったタカヤスは嘆きを漏らした。

 もともと、王位継承を崩壊させられた事で決起した。

 それは王家の存亡がかかっていたからだ。

 タカヤスも必死だった。



 それに勝利したと思ったら、今度はタカヤスが攻められる事となった。

 藤園達は自分たちの存続を懸けてやってくる。



 お互い、存亡を懸けてるという点では一緒だ。

 死にたくない、滅亡したくないという思いからのものだ。

 なのに、こうして争い合わなくてはならない。

「救いようがないな」

 争う理由は同じだ。

 お互い、領分を侵された。

 だから戦っている。

「もう止めようがないか」

 その時期はとっくに過ぎたのだろう。



 前国王と藤園本家の討伐から3年。

 ヒライワツミ王国は再び戦争に突入しようとしていた。

 国を二つに分けて。

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