表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

466/531

466回目 勝者は勝者の悩みがある

 とにかく生産体制をととのえたい。

 だが、その為には工場や工作機械を増やさねばならない。

 そうしたいのだが、それだけの資金がない。



 経済的にも発展はしている。

 人口も順調に増えている。

 しかし、経済規模は決して大きなものではない。

 なにで、大きいとはいえ辺境の弱小貴族の領地だ。

 その中ではかなり巨大ではあるのだが。

 経済の基盤として考えると小さい。



 最近は型落ちの製品をタカヤスの領地に売り込んでいる。

 トモルの領地では古くてもう使わないものだ。

 それでもタカヤス達からすれば、最新になる。

 そうして売り込む事で経済規模の拡大をはかってる。



 それが上手くいけば、いくらか経済的な余裕も出てくるだろう。

 もっとも、タカヤス向けの製品を作るために、工場の生産力を圧迫してしまう。

 このあたりが痛し痒たしなところだ。



 その解消のために、タカヤス側に工場を作る話も出てきてる。

 トモル水準で低品質な製品を作るためだけのものだが。

 これで生産力を拡大し、需要に対応していく。

 ただし、知識や技術の提供は行わない。

 あくまで組み立て工場としての機能だけ提供する。



 問題になるのは資源の調達だ。

 タカヤスの領地でもある程度確保できるのだが。

 大部分はトモルの領地からの持ち出しになる。

 その分、増産に励む事になるだろう。

 そうなると、貴重な労働力を採掘に引っ張られてしまう。



「上手くいかねえなあ」

 どうしても人や資本の配分に悩んでしまう。

 あっちを強めれば、こっちが弱まる。

 そんな事の繰り返しだ。

 どうにかして改善したいが、なかなか上手くいかない。



 今のところ、考える限り最善の配分で作業をしている。

 なのだが、新しく何かを始めるとそれを崩さねばならない。

 物事、思うようにはいかないものだ。



 何十年と時間をかければ問題も解決するのだが。

 状況は考えるとそう悠長にもしてられない。

 ヒライワツミ王国の安泰を考えると、出来るだけ早く国内を統一したい。

 別に王国の安否を気にしてるわけではない。

 騒乱鎮定に兵力を出すのがもったいないのだ。



 そっちにかける手間と時間と兵力と物資を、モンスター領域に振り向けたい。

 その方が勢力拡大になる。

 そう考えてるから、国内の問題は早急に解決したい。



 今も生き残ってる藤園家も鬱陶しい。

 さっさと消滅させておきたい。

 でないと、どこでどんな面倒を起こすか分からない。

 これが一番の問題である。

 なにせ、国内で主導権争いをしてるのがこいつらなのだから。

 これらが消えれば、無駄な争いはなくなる。



(本当に邪魔だ)

 問題にぶちあたる度にそう思う。

 藤園がいなければ、藤園が何かやるから。

 それが様々な問題に発展する。

(何もしないでいればいいのに)

 つくづくそう思う。



 とはいえ、起こってる事態を解消するには時間をかけねばならない。

 やむなくトモルは、地道な作業を続けていく。

 やれる事をコツコツと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ