表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第13章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

462/531

462回目 忙中閑ありとはいかないから、暇をどうにか作っていく 2

「ただいま」

 再びそう言って出迎えてくれた女房に目をむける。

 メイドとしても働いてるサエ。

 出迎えるのは専らこの女房だ。

 仕事柄当然ではある。

 だが、それでも最も付き合いの古い者が出てきてくれると安心する。



「今日は早かったんですね」

「まあね」

 言われて苦笑する。

 残業3時間での帰宅が早いという。

 それはそれで問題だ。

 だが、ここ最近では確かに早い方だ。

 さすがにこれは、と思ってしまう。



「まあ、まだまだ忙しい日が続くから。

 こればかりはどうしようもないよ」

 仕事が忙しい。

 定番の言い分けだが、現状では紛れもない事実である。

 特にトモルの場合、家に帰れない事だってある。

 今日のように、多少遅くても家に戻れるなら幸運と言える。



「でも、無茶はしないでくださいよ」

「分かってる。

 分かってるんだけどねえ」

「そう言ってまた無茶をするんでしょ?」

「まあねえ」

「本当に、昔から変わらないよね、そういう所」

 苦笑なのかなんなのか。

 そう言いながらもサエはうれしそうだ。



 メイドとして仕え、トモルの女房でもあるサエ。

 彼女は昔トモルに救われた者である。

 だからトモルがどういう人間なのかを分かってる。

 忙しいのは何かしら仕事をしてるから。

 それが誰かを助けるためのものであると。



 そういうところに惹かれたのだから、サエに文句があろうはずもない。

 むしろ、そうしてるトモルが誇りでもある。

 昔と変わらず、誰かのために頑張ってるのが分かるから。

 それでも心配は心配だ。

 だから、

「無茶しないでね」

と言いたくもなる。



 それでも無茶をするしかない。

 そういう状態なのだというのも分かってる。

 だから止める事もしない。

 ただ、

「みんなも心配してるから」

 そう伝えるに留める。

「分かってるんだけどねえ」

 トモルとしては苦笑するしかない。



 そんなトモルが奥の部屋に入ると、

「おかえりなさい」

 正夫人であるサナエが迎える。

 同じ部屋に控えていた他の夫人も。

「ただいま」

 出そろった女房達に帰宅を告げる。

 ここでようやくトモルは、名実ともに家に帰る事となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ