表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第11章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

430/531

430回目 ささやかな工作をして、あとは任せて進んで行く

 州都制圧。

 そこにタカヤス殿下を迎える。

 そうして州都を暫定的な首都とする。

「これで第一段階終了だ」 

 戦略目標としてこれがどうしても達成せねばならない事だった。



 これから国一つを相手にしていく事になる。

 となれば、それなりの力が必要だ。

 せめて州一つくらいは。

 それを手に入れる事で、土台となる国力を手に入れる。



 州内を荒らしたので、本来の生産力を手に入れる事は出来ないが。

 それでも、基礎となる力は変わってくる。

 これを制圧出来たのは大きい。

 今後は、ここを拠点にしていく事が出来る。



 その為にも様々な行動をとっていかねばならない。

 タカヤス殿下を州都に入れる事もその一つだ。



 まずは象徴的な行動が必要になる。

 当主が入るというのは、そういった工作にはうってつけだ。

 旗印が代わるというのは、心理的な影響が大きい。

 たとえ実態が伴わなくてもだ。

 人間、そういった事に惑わされるもの。

 そうでない者ももちろん居るが。

 それなりの人数が、こういった分かりやすく目立つ事に目を向ける。



 虚実で言うならば、虚にあたる。

 実態があろうがなかろうが、見た目が変われば何かが変わったと思う。

 そして、見た目と共に中身も変わったと。

 実際にそんな事がなくてもだ。



 象徴というものの存在価値は、意外と大きい。

 そういったものを重視する人間が一定数、ある程度の比率で存在するのだから。

 そういった者達は変わった見かけに従って行動する。

 そういう者達がある程度いれば、それに同調する者もあらわれる。

 人間、大勢に流されるものだからだ。



 それがたとえ問題があるものであっても。

 害になるものであってもだ。

 たとえどれほど苦しむ事になろうとも。

 実態のない見せかけに従う者はいる。

 それを確保する為にも、タカヤス殿下に出向いてもらう必要があった。



 なにせ、それほど大きな出費が必要無い。

 御輿を見せればそれにひれ伏すのだから。

 こんなに楽な事は無い。

 そういう利用しやすい連中を使って作業を進めていく。



 ただし、タカヤス殿下以外は待機してもらう。

 一カ所に集まっていた場合、そこを狙われたら終わりである。

 全滅を防ぐためにも、王族にはある程度分散していてもらう。

 敵にどれだけ余力があるか分からないが。

 もし、王族を狙ってきたら厄介だ。



 それなりに効果をもつ象徴的人物や地位である。

 それが失われた場合の損失も大きい。

 敵もバカではないのだから、そこを狙ってくる可能性がある。

 最悪の事態に陥らないように備えていかねばならない。



 その為に時間と手間がかかるが。

 これも必要な作業という事で納得していく。

 出来れば急いでいきたいところだが。

 今後を考えるとそうもいかない。



 あるいはここは一気に進撃するべきなのかもしれないが。

 こればかりは何とも言えなかった。



 トモルの軍勢だけでも先行させ、王都を襲撃するべきかもしれないが。

 短期決戦を狙うならそうするべきだろう。

 だが、その先を考えると、タカヤス殿下に動いてもらいたい。

 そのどちらがより良い結果につながるのか。

 さすがにこれは智慧を巡らせても簡単には分からない。

 予想や予測は出来てもだ。

 最終的にどうするかは相手しだい。

 それを完全に見切るのは不可能である。



 トモルの望み通りになるように。

 そういった働きかけはする。

 しかし、それでも完全にはほど遠い。

 こればかりはどうにもならない事である。



 出来る事は一つ。

 やれる事をやる。

 ただこれだけだった。



 その為の一手を打つ。

 タカヤスを招き、州都に配置する。

 そうして周囲に働きかける。

 あとはタカヤスの配下に任せる。

 それしかない。



 州都の制圧。

 その為に必要な措置はしてある。

 事前に計画はたてておいた。

 準備もした。

 あとは成り行きを見守るしかない。



(大丈夫だとは思うけど)

 不安はそれでもある。

 だが、もうやるしかない。

(まあ、大丈夫だろう)

 そう思うしかなかった。



 州の事はタカヤスに任せるしかない。

 タカヤス直下の臣下や軍勢に州の制圧は任せている。

 トモルが関わる事は無い。

 さすがにそちらにまで目を向ける余裕は無い。

 だから役割を分けている。



 州都を含む辺境州の統治はタカヤスに。

 辺境王族に任せていく。

 トモルは持てる軍勢を王都に向ける。

 分担をはっきりとさせておいた。

 もとより戦力差がありすぎて共同歩調はとれない。

 それを踏まえての事だ。



 ここから先はタカヤス達を信じるしかなかった。

 上手く州を制圧し、統治下におく事を。

 それを信じて先に進むしかない。



 その為に準備をととのえていく。

 後方から砲弾や燃料などの補充を受けていく。

 追加の兵力の到着も待つ。

 その他、支援装備や支援部隊の到着も待ち。

 トモルは配下の軍勢を前進させていった。

 金曜日といったのが、この金曜日になるとは思いもしなかった。

 ネタがなかったから仕方がない。


 今後もこうして間があく事もあると思う。

 次はなるべく早くしたいけど。

 どうなるかはさっぱり分からない。


 なお、この間に何をしていたかというと、この下にあるリンク先を参照のこと。

 こういう事も今後増やしていこうかと思ってる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ