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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第11章

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421/531

421回目 州都攻略 11

「なんだ……」

「嘘だろ」

 その様子を見てた者達が漏らす。



 そう言いたくなるような攻撃だった。

 町のあちこちで爆発が起こる。

 それが砲弾によるものだとは知るよしもないが。

 ただ、あちこちにある家が次々に吹き飛んでいく。

 それだけは確かに目撃していった。



 攻撃範囲に指定された場所。

 そこが次々に吹き飛んでいく。

 町並みが消えて、瓦礫だらけになる。

 圧倒的な破壊によって更地になっていく。



 城内にいる者達が知るよしもないが。

 それは持ち込まれた100門以上の砲によってなされたものだった。

 それが一区域に向けて集中的に攻撃を加えていっている。

 一般的な家屋が耐えられるわけがない。



 爆音が続く。

 それが鳴り響く度に家が破壊されていく。

 地面にも衝撃で窪みが出来る。

 積み上がっていく瓦礫が、続く砲弾によって更に吹き飛ばされていく。



 ようやく砲撃が終わった時。

 門の周辺地域は完全に開けた場所になっていた。

 建物はほとんど消えている。

 ところどころに残骸が残っているが。

 家屋として使えるようなものは何もない。



「────以上が、我が軍による攻撃である」

 再び魔術による広域音声が響いていきた。

「この攻撃を我らは行う。

 邪魔するものは全て吹き飛ばす」

 それを聞いて誰もがぞっとした。



「ただし、貴族・武家、その他統治者に関係する者達。

 これを殺してきた者達は見逃す。

 そうでない者は、協力者として攻撃対象とする」

 非情な宣言は更に続く。



「無関係な者達の中にいるなら、まわりの無関係な者達と共に殺す」

 それは、無抵抗な者達の中に隠れる事を不可能にした。



「統治者達を差し出さなかった者達は、敵の協力者とみなす。

 係累…………親兄弟子供などの関係者ごと全員殺す」

 一族郎党が無関係とはいかなくなった。



「統治者の関係者とは、使用人でも出入りの業者も含む。

 この連中に雇われてる傭兵や冒険者もだ。

 これを残らず全部差し出せ」

 残酷な線引きが為されていく。



「これが差し出されなかった場合、全員協力者とみなす。

 州都にいる全員を攻撃する」

 早速動き出す者達が出てくる。

 統治者側にも、そうでない者達にも。



「二時間後、攻撃を開始する。

 それまでに結果を出せ。

 以上だ」

 時間制限もされた。



 動き出したのは、門の周辺で作業をしていた者達だった。

 トモル側の軍勢の攻撃を目の当たりにした彼らの判断は早い。

 すぐ近くにいた作業の担当者達。

 指示を出していたその者達を捕まえ、倒していく。



 当然ながらそれを止めに入る者達もいる。

 警備や護衛などに来ていた兵士達だ。

 しかし、それらも別の者達に捕らえられて殺されていく。



 その動きがあちこちに拡大していった。

 近くに居る統治者側の者達を殺していく。



 統治者側も同じである。

 自分達が狙われてると察した者達の動きは早い。

 周りの者達を切り捨て、身の安全をはかっていく。



 州都内で殺し合いが発生していく。

 それは瞬く間に拡大し、全域を巻き込んでいく。



 もちろん、全員がそうしたわけではない。

 そんな州都からなんとか逃げだそうとした者もいた。

 避難をしている民衆などは特に。

 もとより戦闘に巻き込まれる事を懸念した者達だ。

 そのまま都市内から逃げだそうとしていく。



 しかし、避難の途中でそれも遮られる。

 州都をまわってきたトモル側の戦闘車両。

 そして、兵員を搭載した自動車達。

 それらが逃亡しようとする者達を攻撃していく。



「要件を満たさず逃亡する事は認めない」

 音声拡大によって攻撃意図があきらかになる。

「安全に外に出たいなら、提示したものをもってこい」

 これで安全な避難・逃亡は出来なくなった。



 閉じ込められた形の州都の住人達。

 それらは互いに殺し合いを始めていく。

 生き残るために。



 期限までの二時間。

 統治者達と民衆達は互いに殺し合いを続けていった。

 しかし、互いに決め手に欠くまま、時間を浪費していく。



 統治者達は武器もあるし、戦闘訓練も受けている。

 雇われた冒険者もいて、その為に戦闘力は高い。



 民衆のほうは武装も訓練もほとんど受けてない。

 徴兵されて戦闘訓練を受けた者はいるが。

 全体的に戦闘力は低い。

 だが、人数ははるかに多い。



 質と数がぶつかりあう形になっている。

 どちらも決定打を欠くままに血みどろの争いを繰り広げていく。

 そうしてるうちに二時間が経過する。



 残念ながら、民衆は統治者を倒すことは出来なかった。

 統治者も民衆を退けきる事はできなかった。

 トモル側が攻撃を中止する条件は満たされてない。



「攻撃開始」

 旅団長は情け容赦なく命令を下す。

 州都内部がどうなってるかなど気にもせず。

 部下もそれを聞いて指示に従っていく。



 彼らが求めていたのは、敵の数を減らす事。

 その為に多少なりとも内部分裂していてくれた方が良い。

 それだけの事だった。



 とはいえ、時間までに民衆が統治者を倒してれば、攻撃するつもりはなかった。

 約束は約束なので、破るつもりはない。

 それに、彼らが求めてるのは、楽して攻略する事。

 民衆が統治者を倒してくれれば、それは達成される。

 そうなる事を望んでいたのだが。



「やむをえん」

 時間は既に来た。

 結果は出てない。

 なら、やるべき事をやるだけである。

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