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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第11章

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416回目 州都攻略 6

 無情な命令だった。

 トモル勢への突撃。

 それがどれほどの犠牲を出すのか。

 指示を出した将軍もそれが分からないわけではない。



 しかし、だからといって距離をあけては意味が無い。

 トモル勢が遠距離攻撃を仕掛けてるのは将軍にも分かった。

 どうやってやってるのかまでは分からなかったが。

 ならば、遠距離戦における対応をしていくしかない。



 そもそもとして、撤退したとしてどうなるのか?

 敵はそのまま残り、攻撃を加えられ続ける。

 それは敵の攻撃からあきらかである。



 砲撃については将軍も把握してるわけではない。

 ただ、いきなりそこらから破裂・爆発が起こる。

 それにより多大な損害が出ている。

 それが魔術による長距離攻撃ではないかと将軍は考えていた。



 いったいどうやってやってるのかは分からない。

 だが、遠距離からの魔術による攻撃。

 そうとしか言えないような現象が起こってる。

 よって、迂闊に退却は出来なかった。

 退けば、その攻撃をくらい続ける事になる。



 また、敵の兵士の攻撃。

 いったいどうやってるのか分からないが、離れた所から兵士を倒しているという。

 ならば、おそらくは遠距離攻撃なのだろうとは思った。



 そういった敵に背中を向けても意味が無い。

 後ろから撃たれるだけだ。



 ならばどうするか。

 敵との距離をつめて、肉薄するしかない。

 接近戦、格闘の距離も持ち込むしかない。



 幸い…………と言ってはなんだが。

 数の上ではトモル勢をはるかに上回る。

 その数に任せて接近すれば活路はある。

 将軍はそう判断した。



 おそらくそれは正しい戦い方だっただろう。

 敵との距離をつめる。

 これに尽きる。

 それ以外に勝ち目はない。



 実際、接近戦になっていれば、そこまでいければ勝機はあった。

 遠距離から攻撃を加える事が出来るのが、トモル側に有利な点だ。

 接近すればその利点はなくなる。

 また、乱戦になれば、迂闊に銃も撃てない。



 そうなれば、純然たる戦闘力の差がものを言う。

 確かにトモル側もレベルをあげた兵士を揃えている。

 それでも10倍以上の敵を相手にするのは難しい。

 最終的に勝利はしても、損害は大きなものになるだろう。



 それに、銃は強力であっても、万能ではない。

 弾丸をこめなおす瞬間は隙が出来る。

 機関銃だって弾切れを起こす。

 連射も銃本体に悪影響をもたらす。



 砲撃だって、ある一定の距離まで近づけばそうそう撃てるものではない。

 下手に撃てば、味方を巻き込む。



 そういう状態に持ち込めば、敵勢にも勝ち目はあっただろう。

 損害がどれだけ出たにしても、最終的に勝利を得る可能性はあった。



 だが、その命令に従える兵士がどれほどいるか。

 死ぬと分かっていて突撃するような者がどれだけいるか。

 全滅覚悟で戦う者などまずいない。

 それこそ、武家の出身者のようなものでもないかぎりは。



 いや、武家出身者であってもどうだったか。

 そこは分からない。

 だが、将軍の考えは、ある面では正しく。

 別の面では大きな間違いであった。

 それが結果として出てくる。

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