表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第11章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

401/531

401回目 県を終えて州へ 2

 ヒライワツミ王国は17の州からなる。

 その州に複数の県が内包される。

 場所によって1州1県だったり、一つの州に20近くの県があったりするのでばらつきはある。

 だが、この州が県よりも上位にあるのは確かだ。



 この州を攻略し、タカヤスの支配下におく。

 それが戦略の第二段階になる。



 ただ、これはさすがに難しい。

 州の大部分も調略はしているのだが。

 手が届かなかった部分も多い。

 その為、完全な平定は出来ない。



「既にお伝えしてるとおり、その部分は放置します」

 タカヤスの前で行われる御前会議。

 その場にてトモルはあらためてそう宣言する。

「全てを手に入れるには、人が足りません。

 その人は今育ててる最中。

 それが終わるまで、いくつかの地域は空白地となります」

「やむをえんか」

 タカヤスは小さく嘆息をする。



 ただ、それほど大きな失望もない。

 出来ない事はタカヤスにも分かっている。

 手に入れようにも人がいない。

 人がいなければどうしようもない。



 人材育成は続けられているが。

 その人が育つまで時間がかかる。

 その時間を消し去る事は出来ない。



「どんなに早くても、あと2年。

 それくらいはかかってしまいます」

「やむをえんな」

 タカヤスとしてもそれは仕方がないと思ってる。



「だが、空白地に敵が侵攻する可能性もあるのでは?」

「あります」

 それが心配ではある。

「ですので、軍勢を配置して敵を止めます」

 それもまた、戦略通りである。



 州の境に軍勢を配置する。

 それによって敵の侵攻を防ぐ。

 これで空白地への敵の侵入を妨げるしかない。



「皆様にはその役目を全うしてもらう」

 御前会議に出席した主立った者達。

 それらにも告げていく。

 居並ぶ者達は、反対する事無く頷く。



 既に決まってる事だ。

 逆らう理由もない。

 言ってることも妥当なものだ。

 否定する材料はない。



 なによりも。

 トモルの軍勢の戦闘力。

 それが既に知れ渡っている。

 それに同行して一緒に戦おう、武功を得ようというものはない。

 戦力差がありすぎて、そんなこと不可能だ。



 だいたいにおいて、同じ速度で進撃する事が出来ない。

 自動車はおおむね時速30キロから40キロで走る。

 それも、何時間でも燃料の続く限り。

 馬や馬車でそれに追従する事は出来ない。

 戦力以外の部分でも、こうした差がある。



 それに、州の平定も重要な任務だ。

 それを蔑ろには出来ない。

 むしろ、与えられた役目を全うする。

 その事に全力を尽くさねばならない。



「また、州都への侵攻は我らが受け持つが。

 その間に皆さんにはやってもらう事もある。

 それもまた重要な役目。

 必ずや成し遂げてもらいたい」

 トモルの言葉に、再び全員が頷く。



 トモルが州都攻略をしてるのと同時に。

 他の者達も州内各地に向かっていく。

 調略が済んでる者達と合流し、近隣の敵勢力を牽制するのだ。

 これにより、州の制圧を進めていく。



 また、州都に向かうトモルの軍勢。

 そこへの補給路の確保も任されている。

 進撃速度の関係で一緒に行動は出来ないが。

 物資輸送と輸送路の警護は出来る。

 それもまた重要な役目だ。

 戦闘部隊の生命線になる。



 それらが潰えたら、戦争遂行そのものが難しくなる。

 なので、これらも重要な役目となる。

 たとえ主要戦線ではないにしてもだ。

 必ずや衝突は起こり、戦闘になるだろうから。

 それに勝利せねばならない。



「では、手筈通りに。

 こちらについてる者達との合流を急いでほしい」

 その言葉に従い、戦闘部隊は動き出す。



 県を制圧してから二日。

 間に一日をおいただけで進軍が開始される。

 トモル以外の軍勢は州の各地域に。

 トモルの軍勢は、一路州都へ。

 それぞれの任務を果たすべく進んでいく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ