表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/531

27回目 狩りの成果

 やる事は単純だ。

 閃光で目を奪い、土を泥にして足をとる。

 これで動きを止めてるところを袋だたきにしていく。

 たったこれだけだ。

 だが、効果は歴然としている。



「すげえな」

 あっという間に何匹ものモンスターを倒し、冒険者達は驚いた。

 巨大バッタ程度で手こずる事はもちろんない。

 だが、それでも普段よりも格段に簡単に倒す事が出来た。

「どう?

 これなら文句はないでしょ」

 そういうトモルの言葉に頷くしかない。



「ああ。

 正直、見くびってた。

 でも、これだけ出来るならな」

 使ってる魔術は直接的な威力のあるものではない。

 だが、効果的に使う事で大きな威力を発揮している。

 組み合わせそのものは単純だが、そういった事に気づく者もそれほど多くはない。

 それを、まだ子供がなしてるのだ。

 驚嘆するには充分だった。

 その実力共々評価するしかない。



「魔術があるだけでこんなに違うとはな」

「俺の腕も評価してよ」

「ああ、もちろん。

 助かるよ」

「じゃあ、一緒に行動してもいいよね?」

 そう尋ねるトモルに、冒険者達は苦笑する。

「そうしてもらいたいものだな」

「けど、さすがにお坊ちゃんを連れてくとなるとね」

「領主様にみつかったら面倒だ」

 全員、そう言って問題点をあげていく。

 やはりネックになるのは親の存在だった。

 そして地位も今は足かせになる。

 こればかりはしょうがない。

 けど、トモルはくじけなかった。



「それならしょうがない。

 けど、出来る時だけでいいから、俺も外に連れていってくれよ」

「そうだなあ……」

「まあ、面倒がないってんならな」

「上手くやっていければいいけど」

 まだ完全に承諾してるというわけではないが、冒険者も乗り気になってはいる。

 問題を上手く解決出来れば、トモルを連れて行く事もやぶさかではないようだった。



「まあ、さすがにそう上手くはいかないけど」

 それはなかなか難しいのはトモルも理解してる。

 だから、ある程度以上の無理は控えるしかなかった。

「出来る時はよろしくね」

 ここが最低限の妥協点である。

 常にでなくてもいい。

 出来る限り外に連れ出してもらえれば御の字だ。

 冒険者の方もそれを承知する。

「ああ、その時は頼む」

 これで懸案の一つは解決した。



「あとついでにお願いしたい事があるんだけど」

「なんだ?」

 まだあるのか、と冒険者達は驚く。

「あまり無理は言わないでくれよ」

「分かってるよ。

 たぶん、もうちょっと簡単なお願いだから」

 そう言ってトモルは要望を口にした。

「町に戻ったら他の冒険者にも、ここの事を伝えてもらいたいんだ。

 そこらにモンスターがいるから、稼げるって」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 投げ銭・チップを弾んでくれるとありがたい。
登録が必要なので、手間だとは思うが。

これまでの活動へ。
これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ