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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第7章

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257/531

257回目 教会が無いなら、代わりを作れば良いじゃない 9

 先駆けるトモルは、即座に信徒共を視界に捉える。

 そこで一旦足を止めたトモルは、即座に魔術を用いていく。

 すぐに殺すためではない。

 まずは足を止めるためだ。



 信徒がそれに気づいた時には既に手遅れになっていた。

 何せ足下の大地がいきなり盛り上がっていったのだから。

 分厚く高い壁になった大地が彼等の周囲を囲む。

 彼等は身動きがとれなくなった。

「なんだ、こりゃ」

「どうなってる」

「いったい、どうして」

 疑問の声があちこちから上がる。

 これが魔術によるものだと察知出来た者はほとんどいない。

 不可思議な効果をもたらす魔術であるが、これほど巨大な効果をもたらすとは思わなかったからだ。

 魔術について知ってる者もそれは同じだった。

 なまじ魔術の効能がどの程度なのかが分かるだけに余計だった。

 目の前で起こったような大規模な効果を出せるとは思いもしない。

 その為、信徒共は何が起こってるのか全く分からなくなっていた。

 自分達が閉じ込められたという以外には。



 そうしてるうちに冒険者達が追いついてくる。

 それを見計らってトモルは、壁の一部をもとに戻した。

 冒険者達がやってくる、柊領に向かう方向だけを。

 信徒の逃げ道は塞がれている。

 垂直にそびえ立つ20メートルの壁を登るなら別だが。

 あるいは、10メートルはある壁を掘り進めるならともかく。

 即座に動ける方向は一つしかない。

 両者の衝突はこの時点で決定事項になっていった。



 それを拒む信徒ではない。

 もともと柊領に神の鉄槌を下すためにやってきていたのだ。

 その方向が開かれたのは僥倖でしかない。

 そちら側から武装した者達が迫ろうとも、それで引き下がるという事は無い。

「行くぞ!」

「おお!」

 誰かのあげた声に、他の者達も呼応する。

 手に棍棒やら手斧やらを握った信徒共は、己の信ずる何かに従って突進していった。



 相対する冒険者達は、そんな信徒に弓を向けていった。

 好んで接近する必要は無い。

 まずは遠距離から攻撃をして数を減らす必要がある。

 彼等はそれを淡々とこなしていった。

 横一列に布陣した冒険者達から、弓弦を鳴らして矢が放たれる。

 それが次々に信徒共を貫通していった。

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