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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第6章

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199回目 帰郷にあたってまた問題が 2

(この状況を変えたいんだろうなあ……)

 冒険者達への指示を出すために、隠れて実家の方に出向いてるトモルである。

 ある程度の情報は手にしている。



 そこから推測するに、今回の婚姻の目的はそこにあるのだろうと思った。

 姻戚とする事で影響力を強め、従わせる。

 親類縁者として内部から攻略する。

 だいたいそういったところなのだろうと思えた。

 それに対するトモルの考えは、たった一言で終わる。

(バカか)



 この手の連中が、姻戚になったところで言う事を聞く訳がない。

 せいぜい、面従腹背で表向きは適当にこなしていくだろう。

 むしろ、事態はより悪化する。

 姻戚となった事で領主の権威を利用する。

 間接的に領主の力や立場を利用するとも言う。



 手の付けられない輩を、目の届く範囲に置いて監視したのだろうが。

 そんな事、出来る訳がない。

 むしろ、敵を内部に引き込む事で、内側から食い荒らされるのがオチである。



 仮に多少なりとも大人しくさせたとしても、その為の手間がかかりすぎる。

 常に監視していなくてはならず、その為に費やす労力がバカにならない。

 それでも得られる利益があるならともかく、実際には損失の方が大きくなる。

 手の付けられない問題を起こすような輩など、何の利益も生みださないのだから。



 また、何か問題を起こしたら、上位にあたる者の監督責任が問われる。

 そうなった場合、火の粉をかぶるのは柊家だ。

 当事者のタケジの家ではない。

 それが分かってるからこそ、問題を起こす輩は今後も問題を起こし続ける。

 その責任は全て上位にある者がとるのだから。



 この手の輩は、さっさと排除するのが最も有効な手段である。

 文字通り切り捨てて始末すれば、何も出来なくなる。

 生きてる限り常に危険な事を引き起こす可能性があるのだから。

 いや、可能性ではなく必然といって良いだろう。

 それがいつになるかは分からないが、必ずそのうち問題になる。

 そんなものをどうやって有効活用するというのだろうか?



 火の扱い方とは違うのだ。

 火は使い道によっては役立つが、取り扱いを間違えれば危険になる。

 だが利点があるからどうにか用いようとする。

 しかし、問題を起こす輩というのは、こういうものとは違う。



 努力して失敗したというのとも違う。

 問題を起こす輩というのは、そもそも努力すらしない。

 己の利だけを考え、他者を害する事を躊躇わない。

 だからこそ問題になるのだ。

 誠実さが無い、とも言える。



 なので、火のように細心の注意で扱うものと同列には語れない。

 常に害にしか成らないものと混同してはならない。

 何の利用価値もなく、持っているだけで害悪になる。

 タケジの家はそういう存在だった。

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