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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第5章

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184回目 とりあえず一発やってみて様子を見る 3

「さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。

 昨日、ここで響き渡った不思議な声。

 あれの言ってる事をまとめてきたよ!

 ほーらほーら、ここに書き記した内容が、聞き取った話の中身がここにある。

 興味があるなら持ってきな。

 一枚銅貨100枚でもっていけ!」

 威勢の良い声があがる。



 そんなあおり文句を口にする男は、手にした紙を道行く皆に見えるようにかざしていく。

 それを道行く者達が手にして買っていく。

 そこには、この日の前に大音量で流れた声の内容が書かれていた。



 ばらまかれていたのはチラシである。

 それも有料で配布されるものだ。



 性質としては新聞に近いものがあるかもしれない。

 とはいえ、情報量は紙一枚、情報量もそれほど多くはない。

 それでも、情報伝達に時間のかかるこの世界では、貴重な情報源だった。

 今は当然ながら、前日に突如流れた声の内容になっている。



 そこには、聞き取る事が出来た内容がずらっと書かれていた。

 内容に興味のあった者達がそれを手にしていく。



 もちろんこれはトモルが用意したものである。

 声を流すだけでは内容が全て伝わることはない。

 どうしても全部を聞いてる者はそう多くはないからだ。

 だから、事前に用意したチラシで、事の詳細を伝える事にした。



 だから内容の正確さは確実だ。

 何せ、事を起こした張本人が作ったのだから。

 それが各地の町でばら撒かれていく。

 行商人や旅芸人などによって、あちこちの町に流れていく。

 そうして各地に話題を提供していった。



 自分の生まれ育った所で人生を終えるのが普通の世界だ。

 その外の出来事に興味を持つ者は多い。

 それが娯楽になる世界だ。



 話題に乏しいから、ちょっとした事件でも大騒ぎに発展する事もある。

 そんな所に投入された、ありえないようなとんでもない大事件である。

 目にした誰もが興味を抱いた。



 加えて旅芸人や旅の演劇団、吟遊詩人などによって、この内容が流布されていく。

 もちろんトモルがネタの提供をしている。

 この内容を拡散する為に謝礼も払っている。

 そうまでする程に、彼等の存在も大きなものがあった。



 チラシが新聞なら、こうした旅芸人などはラジオやテレビのようなものである。

 文字だけでは伝え切れない部分を、声や歌、演劇という形で伝えてくれる。

 識字率はそれなりに高いが、文字を読めない者もいる。

 例え読めても、文章では伝わりにくいものもある。

 そこを、歌や劇という形で伝えてもらう。



 こういう形の方が、面白おかしく眺めながら理解してもらう事が出来る。

 もちろんネタの提供や、台本や脚本はトモルの方で用意した。

 それをそのまま用いる事は出来ないだろうが、実演するさいの土台にしてもらえば良かった。



 こうして、土台となる話があちこちに流されていった。

 もちろん、これだけで全てが終わるわけではない。

 話題が盛り上がるためには、継続した情報の追加も必要である。

 それもトモルは実施していった。

 各貴族の家から。

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