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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第5章

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156回目 この状況とこの手札で出来る事はなんだろう 10

 全てが思い通りではないが、やりたい事は概ね順調に達成していっている。

 冒険者を招き入れ、モンスターの駆逐は進んでいっている。

 おかげで田畑を拡大拡張する事も考えられるようになってきた。

 村人と冒険者らの衝突もありえるが、それは両者が上手く住み分ければどうにかなる。

 その区切りを父がしっかりつけられるかが問題だ。



 出来なければ、無駄に大きな摩擦が生まれるだろう。

 だが、その線引きをしっかりするならば、上手くやっていけるだろう。

 互いに必要な利益を提供し合う事になるのだから。

 だが、それがなかなか上手くいかないのが世の常でもある。

 トモルとしては、どうにかそこを上手くやってくれればというところだ。



 村の方はどうにもならないが、その外側の方は順調に作業が終わった。

 ダンジョンにいたる道は完成し、あとは人を送り込むだけとなる。

 途中にいくつかの避難所も作ってあり、そこを拠点にしてモンスターを倒す事も出来る。

 むしろ、当分はダンジョンではなく避難所での活動が中心になるだろう。



 数十キロ先のダンジョンに到達するには、人手が少な過ぎる。

 村の近くのいくつかの避難所に出向くのがせいぜいだ。

 それでも冒険者の活動拠点が出来たのは確かである。

 早速手下には避難所に出向くよう指示を出していった。



 村の近くでは他の冒険者との競い合いになる。

 そうならないように、出来るだけ遠くの避難所に出向くように指示を出している。

 そこでならば、村の近くよりも多くのモンスターが襲ってくる。

 危険ではあるが、稼ぎも大きい。

 トモルが鍛え上げてレベルも上がってるので、そこで活動しても問題はさほどない。

 人数もそれなりにいるので、今後も稼ぎ続ける事が出来るはずである。



 ついでに、手下達にはトモルの実家の方に人を誘導するように伝えておいた。

 学校近くのダンジョンにあふれてる者達を少しでも移動させるためである。

 いつまでも飽和状態にしておくわけにもいかない。



 多少は金を出すから、馬車を仕立ててでも移動を促させたかった。

 学校近くのダンジョンをトモルの手下で可能な限り独占するためでもある。

 人が散ればその分だけトモルの手下に入る分け前も増える。

 経験値も確保出来るので、出来ればトモル達だけで独占しておきたかった。



 これらがどうにか落ち着く頃には、夏休みもあと少しで終わるという所に来ていた。

 帰省したとはいえ全く休む間もない日々である。

 学校にいた頃と何も変わらなかった。

(学校が始まってもやる事は変わらないけど)

 なんだかんだで学校の外での活動もある。



 ダンジョンや村の外れなどを行ったり来たりの日々になるだろう。

 やる事は今と何も変わりがない。

 違いがあるとすれば、領主の父に多少は声をかけられたくらいだろうか。

 さすがに子供の立場では大した事は出来なかったが。



 それでも、内側から何かしら働きかける事は出来たと思いたかった。

 外部の人間が何かを言うよりは影響力は強いだろうと。

 実際、どれだけの違いがあるのかは分からなかったが。



 そんなこんなの、意義があったのかどうかも分からない夏休みの活動が終わろうとしている。

 残った日々は、適当にモンスターを倒して核を稼ぎ、それを行商人の所に持ち込んで金に換えるくらいだった。

 持ち込む量が多くて行商人が唖然としていたのが、他と違うところであろうか。



 最後の一日二日だけ、新たに見つけたダンジョンに入った。

 内部の様子を探り、そのついでに手当たり次第にモンスターを倒していった。

 そこで得た核は、モンスター数百匹分。

 一人でこれだけ持ち込んだのだから驚くのが当然である。

 魔術に用いる分は除けておいたが、それでも充分過ぎる量を確保している。



 しめて儲けは、銀貨数枚分(日本円で数万円くらい)は手に入れた。

 子供の小遣いとしては充分である。

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お話も少しだけ置いてある。
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