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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第4章

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132回目 念のためにもう少し内部を探ってみる事に

 襲われていた冒険者達と分かれ、トモルはダンジョンの奥へと向かった。

 先ほど襲われていた者達を見て、もしかしたらと思ってだ。

 まだ生き残ってる冒険者がいるかもしれないと。



 ならば、危なくなるまで探索をして救出するのも悪くはないと思ったのだ。

 それで何がどうなると考えての事ではなかったが。

 ただ、自分が手助けすれば生き残る可能性がある者達もいるかもしれない。

 それらを見捨てるのはしのびなかった。

 気分も悪くなる。

 なので、出来る限り探索をしておこうと思った。



 とはいえ、消滅が始まったダンジョンに留まるほどのバカもいない。

 何より、トモルが向かうのはダンジョンの奥になる。

 出入り口から見れば、ダンジョンの中心を挟んだ反対側になる。

 そこまで足を延ばす冒険者は少ない。

 よほど腕が立たない限り、そこまで踏み込むのは自殺行為だ。



 出入り口近くはまだ冒険者も多いので、モンスターもそれなりに間引きされている。

 しかし、奥の方はそうではない。

 踏み込む冒険者が少ないという事は、それだけ多くのモンスターが残ってるという事である。

 わざわざ無理してそんな所まで入っていく者はいない。

 出入り口から離れてるというのも大きい。



 直径数キロというダンジョンである。

 外周を回ってそちらまで向かう者は少ない。

 移動だけでも、かなりの時間を使ってしまう。

 そこまで無理をする者はそうはいなかった。



 ただ、レベルが上がった冒険者達だと話が変わってくる。

 ほぼ手つかずのモンスターがそのまま残ってる奥地は、稼ぐには都合がいい。

 同業者という競争相手がいないので、ほぼ稼ぎを独占出来る。

 危険も跳ね上がるが、レベルが上がって戦闘力も向上していれば切り抜ける事は出来る。



 そんなわけで、生き残って成長出来た冒険者は、あえてダンジョンの奥地を目指す事がある。

 そんな者達がまだ残ってないかを確かめるために、トモルは奥地まで向かっていった。

 もっとも、そこまで生き残れる者達ならば、こんな危険な状態のダンジョンに残ってるわけもない。

 危なくなったら、その兆候が見えたら即座に退散をするからだ。



 それだけの慎重さと機敏さがあるから生き残れるのだ。

 奥地に残ってるものなど、まずいないだろうとトモルは思っていた。

 それでもあえて足を向けるのは、万が一を考えてである。



 しかし、思ったとおりに奥地に人は残っていなかった。

 モンスターも大半が逃げてるのか、それらもほとんどいない。

 魔術を柄って周辺を探知しても、動くものは存在しない。

 無駄足といえばそうだろう。



 だが、生存者がいないという事を確かめる事は出来た。

 それだけは意味があったと言えるだろうか。

 トモルはそれである程度納得する事は出来た。

 これでここが崩壊しても、無駄に死ぬ者は出てこないと。

 もう既に死んだ者達はどうにもならないが。



(退散だな)

 これ以上残っていても意味はない。

 そう思ってトモルは出入り口の方へと向かっていった。

 中心部の崩壊が進んで外周部を走るしかなくなってるが、さして問題は無い。

 その分走らねばならない距離が長くなるが、トモルならば楽に走りきる事が出来る。



 消滅している中心部を迂回する形で、トモルは出入り口へと向かった。

 そして、既に誰もいなくなってた出入り口周辺を突っ切り外へと出る。

 これでトモルによる二つ目のダンジョン破壊は終わった。

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