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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第4章

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117回目 ダンジョン、ボス殲滅後の撤退 3

 願いも虚しく、出入り口に近づく程にモンスターは増えていった。

 逃げ出す為だろう。

 それでいて、トモルを見つけると襲いかかってくる。

 モンスターとしての本能なのだろう。



 面倒だが、処分しなくてはならない。

 手にした大型の山刀で叩き切りながら先へと進む。

 残念ながら、核を回収してる余裕は無い。

 そんな暇があるなら一歩でも先に進んでいく。

 寄り道は極力省かねばならない。



 だが、それも出入り口に到着した所で止まる。

 出入り口に殺到してるモンスターで道がふさがれていたのだ。

 これでは突破する事も出来ない。



 しかも、手近にいたモンスターから、トモルの方に振り向いて飛びかかってくる。

 命がかかってる状況だが、攻撃本能はやはり相変わらずだ。

 あるいは、出口がふさがってるから、やぶれかぶれになってるのかもしれない。



 仕方がないのでトモルは周囲に火炎を張り巡らせていく。

 周りの草木と共にモンスターを灰燼にしていく。

 更に燃え移った炎を操作して、周囲に拡大拡散していく。

 トモルの周囲には、炎の渦が発生する。

 それがモンスターを巻き込み、消し炭を量産していった。



 トモルの能力の高さのせいだろうか。

 操作されてる炎の規模や火力は、一般の魔術師を超えたものになっている。

 通常の魔術師では、モンスターを巻き込んで燃やすなんて事は出来ない。

 せいぜいモンスターの体の一部を焼き焦がす程度でしかない。



 生み出す炎も、握り拳くらいの大きさである。

 それを作って敵に撃ち込み、それで終わる。

 しかしトモルはそれを、自分を中心とした数十メートルの範囲までひろげている。

 普通の魔術師ではこんな芸当は出来ない。



 しかも、そこから更に周囲に引火していく。

 被害範囲は留まるところを知らない。

 市街地などで決してやってはいけない行為である。

 だが、ここはダンジョン。

 周りはモンスターだらけ。

 控える必要も遠慮する必要もない。



 トモルを中心として発生した炎の渦。

 それはダンジョンの内部にひろがっていく。

 それに巻き込まれて多くのモンスターが死んでいく。



 しかもそれが、出入り口の前で発生している。

 逃げようとするモンスターは、その炎の中を突っ切っていかねばならない。

 もちろん、そこに飛び込めば間違いなく死ぬ。



 それでも生き残りをかけて。

 あるいは、凶暴性に従ってトモルにめがけて。

 モンスターは一斉に炎の中に突入していく。

 そして例外なくどれもが炎にまかれて死んでいった。

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