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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第4章

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116回目 ダンジョン、ボス殲滅後の撤退 2

 とにかく逃げねばならない。

 その為に、トモルは低下魔術をかけていく。

 周囲に集まったモンスターはそれに取り込まれていく。

 能力が一気にさがり、動きが鈍くなる。

 それを見てトモルは、それらを振り切って逃げ始めた。



 集まってきたモンスター。

 それらを全てを相手にしてる時間はない。

 中枢であるモンスターが死んだのだ。

 ダンジョンは崩壊を始めている。

 それに巻き込まれるわけにはいかない。

 だから、悠長に戦ってるわけにはいかなかった。



 その為に、相手の能力を下げていく。

 能力が低下すれば追いかける事も難しくなる。

 突破して逃げる隙も出来る。

 殺傷力がある魔術で倒すよりは、今はその方が効果があると判断した。



 とはいっても、さすがに道はつくらねばならない。

 そうしなければならないくらいには、大量に集まってるのだ。



 動きが鈍くなった敵に向かって、一直線に火炎を走らせる。

 それに巻き込まれ、モンスターが燃えていく。

 次いで、突風を吹き込んで炎を拡散する。

 それによって一時的に炎が増大し、周囲を焼き尽くしていく。



 火種になったモンスター達は、炎に巻き込まれて消し炭に変わっていく。

 生えていた雑草や雑木ともども、モンスターは土と同化していく。

 そうして出来た道を走り抜けていく。

 強化した身体能力を使って。



 集まっていたモンスター達の中に、一筋の道が出来上がる。

 それも周囲にいたモンスター達によってすぐに塞がれる。

 しかし、その動きは鈍い。

 道が消える前にトモルが走り抜ける。

 モンスターの立ちふさがる壁にもならない。



 そうして集まってくるモンスターを凌ぐ。

 けれども、脱出の手間は無くならない。

 出入り口まではまだ遠い。

 モンスターの集団を抜けても、そこから更に2キロか3キロの距離がある。

 その距離を走り抜けるのも大変だ。



 途中でモンスターにも遭遇する。

 そのほとんどは、ダンジョンから逃げだそうとしてるものたちだ。

 それらと遭遇して戦闘になってしまう。

 こんな時でも人に襲いかかる本能は変わらないようだ。



 出来れば出会いたくないが、そうもいかない。

 もともとモンスターがあふれるダンジョンである。

 どこかに必ずモンスターはいる。



 しかもそれらが今、一つしかない出入り口に向かってる。

 ダンジョン内のモンスターとイヤでもそこで遭遇していく事になる。

 進めば進むほど、モンスターは増えていくだろう。



 前から、左右から。

 そして後ろからも。

 あちこちから合流してくるモンスター達。

 それらを蹴散らし、撃破し、切り捨てていく。

 中枢を破壊しても、それでダンジョン攻略は終わりではないのだ。



(出入り口前で戦闘になるな)

 そこに殺到してるであろうモンスター達。

 それを倒さねば外に出られない。

 そう考え、覚悟をしていく。



 どれ程集まってるかは分からないが、そこそこの数はいるだろうとは思われる。

 それらを撃破して無事に外に出られるかどうか。

 どうにかしてダンジョンの崩壊から逃れたいものだった。

 色々と不安要素が多い。

 だが、やるしかない。



 幸い、ダンジョン崩壊は思ったほど早くはない。

 暢気になれる程では無いが、多少は余裕を持って行動出来る。

 それだけは救いだった。

 悠長にしてもいられないが。



(上手くいけばいいけど)

 ダンジョンからの脱出。

 その邪魔になるモンスターの粉砕。

 道の確保。

 それがどれだけ上手く出来るのか。

(上手くいけばいいけど)

 こればかりは願うしかなかった。

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