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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第4章

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105回目 おいてけぼり 2

 冒険者達の心配をよそに。

 トモルはダンジョンを駆け巡る。

 体力と気力が続く限りダンジョンを荒らし回る。

 手当たり次第にモンスターを倒し、内部を綺麗にしていく。



 圧倒的な破壊力。

 凄まじいまでの殲滅力。

 それはモンスターの生産速度を上回る。

 何せ一日で大量のモンスターを撃破するのだ。

 後から後から増産されるモンスターといえども、補充がおいつかない。



 そんな調子で暴れ回るので、さすがにトモルも疲れてくる。

 一日の終盤が近づくと、疲労を感じてくる。

 一人でモンスターを駆逐しまくってるのだから当然だ。



 だが、魔術についてはさほど問題無く使用していく。

 倒したモンスターからはぎ取る核が補ってくれる。

 冒険者の為に残してやらないといけないが、問題にならない程度にトモルも回収していた。



 そうして手に入れた核でモンスターを殲滅していく。

 大群で襲ってくるものは、魔術で一気に殲滅する。

 少数ではあるが、比較的大型で強力なモンスターは、手にした武器で撃破していく。

 卓越した能力の前では、そこらを徘徊してるモンスターなど相手にならなかった。



 そうして一日が終わっていく。

 それと共に、モンスター退治も終了する。

 作業が終わると、トモルはすぐにダンジョンから出る。

 冒険者達の事を待ちはしない。



 能力差があるので、冒険者の歩みは遅い。

 待ってたら時間を食ってしまう。

 これから寝床にしてる宿屋まで、数十キロの距離を走らねばならない。

 時間は一分一秒であっても惜しい。

 なので、他の者達の帰りを待つことなく、トモルも帰宅する。



 報告・連絡・相談といった仕事における意思疎通には反する。

 だが、そもそも難しい取り決めなどしてない。

 トモルは先行してモンスターを倒す。

 冒険者はそれを追いかけて核を回収する。

 ただそれだけだ。

 相談するべき何かがあるというわけではない。



 というより、それらは主に冒険者の間で必要になってるものだ。

 トモルについていく為に。

 効率的に作業を行うために。

 手にした核を適切に配分するために。

 彼らは自然と話し合いをしなくてはならなくなった。

 そう意識してるわけではないが、報告・連絡・相談を自然と行なっている。



 それにより彼らは、初日よりかなり効率的に動くようになった。

 また、自然と団結や協力関係を作っていった。

 仲良くやっていくほどではないが。

 それでも、いがみ合いなどはなりを潜めている。

 そんな事をしてる暇など無いからだ。



 そんな冒険者達がようやくダンジョンから出てくる。

 トモルが立ち去ってから一時間以上過ぎたあとだ。

 それでも彼らの仕事は終わらない。



「おーい、核を売りにいくぞ」

「はいよ。

 金の配分はどうする?」

「この前と同じでいこう」

「分かった。

 それで、明日は?」

「いつも通りの時間にここで良いんじゃないか?」

「それもそうか」

 そんな風に確認しあいながら、明日に備えていった。



 彼らも彼らで疲れてる。

 酒を飲み干して気勢をあげるどころではない。

 さっさとベッドに入って眠りこけたかった。

 そう思うほどに彼らは疲れていた。

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