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東京方面から来ている電車の窓は

今日は何故か、赤くなっていた。


扉が開いたと同時に、車内から赤い液体が

()せ返るような酸化した鉄の香りが

垂れて来た。


……うん。これは酷い。


それを見た、私の隣にいた女子高生

他3人は、グロ耐性が無いのか

朝食をコンクリートに吐き出してた。


青空に赤は生えて綺麗だと思うが

汚物は流石に綺麗とは思えない。


なんて、適当な事を考えていると

中から人が出てきた。


……いや、人だったもの…かな?


片足を引き(ひきず)りながら

その動く人形の物体は

隣で発狂し始めた女性の方へ向かって行く様だ。


全身あらゆる所が(えぐ)れてるし

血で赤く染まってるし

腹から大腸らしき太い物体が出てきてるしで


初心者が見ても分かるくらい

どう見ても生きてる状態じゃない。


ゾンビとかのテレビは見た事あるので

取り敢えず、行動する事にした。


相変わらず発狂し続け

酸欠おこし始めてる女性を抱き締め

呆然ぼうぜんと立ち尽くしてたスーツ姿の男性に

(レディを冷静にさせるために。)ぶつけて黙らせた。


その後、日々筋トレで鍛えた足で

ゾンビ(仮)の腹を蹴り、電車内に帰ってもらった。

最後は、開閉ボタンを押して扉を閉める。


臭いものには蓋をしろって、よく言うよね?


運が良い事に、凪沙が全部閉めなくても

ゾンビ(仮)が他にも乗っているだろう

電車の扉が一気に全部閉まった。


次の駅に向かうのだろう。

そう…いつも通り、に。


まあ、東京方面からきた電車内が

あんな状況という事は

恐らく東京は通勤ラッシュ時と言うのに

更に慌ただしい状況になっているであろう。


……だから、今日は

……いや、今日から学校サボるわ。


ゾンビ(仮)は、1匹も降りて来なかったので

少しは時間を稼げるだろう。


なんて考えながら、取り敢えず

駅員さんに状況を軽く説明して

普通じゃ有り得ない光景にパニックになり始めた

駅員に後片付け、予防などをやってくれと頼み

走って逃げた。


そして、車を何時も(勝手に)置かせてもらっている

お世話になっている店に着くと

20,000円で保存食から安い水、シメサバ等を

買えるだけ買った。


一応、友達皆に『家から出ない方が良いよ』と

その理由も書いて

L⚫NEで送信してから家に帰った。

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