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再会はどうしよう。

間違った話を掲載していたと指摘があったので訂正。そのあと本来更新する話を載せなおしました。


アルファポリス掲載分をコピペしていたのでそのせいで起きたミスです。

 金武と漢途は兵士に付き添われて、真影達のところにやってきた。

 軽く目をそらしながら、そっと言った。

「何とか生き延びたな」

「まず君、着替えなさい」

 李柴源がいつの間にか来ていた。

「なんで?」

 思わず問いただしたが、柴源は笑って答えない。

「さっきあの人に連れ出されて、俺たち兵士に引き渡された」

 漢途がそう言った。

 金武の身内が軍関係者なので、兵士の中には金武の顔を知っている者も多少いたので、すぐに保護対象になったらしい。

「あの人どういう人なんだ?」

 真影にこたえられることはあまりない。

 商人をしながら、勉強し、試験に合格したという身の上話を聞いただけだ。

 四人は連れ戻され、真影が着替えるのを待って取り調べということになった。


 うわあ、という顔で周囲に迎えられた。

 うん、わかってる、自分の女装が板につきすぎていたことぐらい。

 そう心の奥で傷つきながら真影は取り調べの席に着いた。

 全員ひとまとめではなく、それぞれ別室で個別に取り調べを行う方針らしい。

 一通り質疑応答が終わった後、真影が自室に戻ろうとすると、別の官吏が顔を出した。

「お前はこっちだ」

 そう言われて手招きされる。

 また別の取り調べがあるのかと少しうんざりした気分になったが、新入りの身でそんなことを顔に出すわけにはいかない。

 随分離れた場所に連れていかれるなというのが最初の感想だった。

 圭樹も漢途も金武も姿を見せない。

「ここだ」

 先導してその官吏は中に入るのかと思いきや、真影だけに入れと促す。

 恐る恐る中に入れば、懐かしい顔が見えた、

「あんたはいったい何をやってるのよ」

 低い声で呻くようにつぶやいた後情け容赦もなく張り倒されたが、その感触すら懐かしい。

「久しぶり、姉さん」

 河美蘭がそこにいた。

 どうやらどこからか姉の嫁ぎ先まで報告が言ったらしい、わざわざ王宮まで来させてしまったことを本気で申し訳ないと思った。

「久しぶりじゃないわよ、人がどれほど心配したか」

 そう言いながら両手で顔を覆ってしまう。

「ごめんなさい」

 そう言いながら姉の肩を抱こうとして、ある違和感を覚えた。

 姉は長い髪を頭頂部で結い上げ、髷を作っている。その髷の元結は金色だった。

 上級妃以外に金製の髪飾りをつけることはまずない。

「姉さん、その髪飾りいいの」

「ああ、これ、重くてやになっちゃうのよねえ」

 そう言いながら頭頂部をさする。

「金だからね」

 袂で軽く涙をぬぐいながら美蘭ははたいた真影の頬を撫でる。

「義兄さんはどうしているわけ?」

 何だろう、なんだか妙に引っかかる。

 吾亦紅の妃が言っていた。人質という言葉がぐるぐると頭の中を回り続ける。

「無事で何よりだな、真影」

 部屋の奥でもう一人待機していた人がいた。

 姉の夫としてあいさつに来た相手だが、状況を考えれば、真影の背中に冷たい汗が伝う。

「陛下、ご足労をおかけして」

 美蘭が膝をつき両の手をそろえて深々と頭を下げる。

 その姿を見ながら、真影はひたすら思考を凍らせていた。



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