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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
90/448

90 マダム

「高校生デビューなら瑞葉の方が酷いだろっ」

 美雪(みゆき)瑞葉(みずは)の明るく染まった髪の毛を指摘すると、瑞葉は海彩(みどり)に近寄った。

「……ちょっと、雪ちゃんが自分の髪型を高校生デビューだと認めましたわよ奥さん」

 瑞葉が海彩の耳元で囁く、美雪に聞こえる声量で。

「い、いいだろ、このくらいっ。それに瑞葉に比べれば全然マシだろっ」

「……開き直ってますわよ~奥さん」

 海彩も瑞葉の耳元で囁く、美雪に聞こえる声量で。

「……もう、髪元に戻す」

 美雪は頭の後ろに手を伸ばして、ヘアゴムを解こうとする。

「待って雪ちゃん! 今の雪ちゃんも可愛いよ!」

「そうだよ~! 可愛いのにもったいないよ~!」

 慌てて止めようとする瑞葉と海彩。美雪は硬直し、照れた顔が林檎の様に赤くなっていく。

「……可愛いって言われて葛藤してますわよ奥さん」

「……そこがまたさらに可愛いんですのよ~奥さん」

 瑞葉と海彩は囁き合う。美雪の顔は既に真っ赤だ。

「……可愛いとか可愛くないとかはどうでもいいから、似合ってないかどうかだけ教えて」

「大丈夫だよ! 可愛いよ!」

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