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88 柔軟
「二人揃って、アホかおまえら」
美雪は胸を隠すように、うどんの丼を手元に引き寄せる。
「違うよ、海彩ちゃんは地球温暖化について考えてたもん」
海彩を庇う瑞葉。
「そうだよ~、恥丘温暖化について考えてた~!」
台無しにする海彩。
「なんかイントネーションが違う気がするけど」
「気のせいだよ! で、話を胸の方に戻すね」
「戻る方向が違う」
「おっぱい~?」
「言い方の問題じゃなくてっ」
「右か、左か、とか?」
「マニアックだな?」
「雪ちゃんは右胸の方がやわらかそうだよね~」
「わかるわかる、右胸の左下辺りだよね!」
「あ~わかる~~!」
「マニアックすぎる!? ってか、わかるなっ!!」