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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
81/448

81 蕎麦

「あたし雪ちゃんのそばでおそば食べたい!」

「うどん食ってろ」

「えー。つーめーたーいー」

「うどん食いたいって言ったのは瑞葉だろ……」

 美雪(みゆき)に言われ、残っているうどんを渋々食べる瑞葉(みずは)

「うどんあったかーい、おいしー!」

 一口啜り満足げな顔をする。

「せわしないっすね」

「雪ちゃん、そろそろちょうどいい温度じゃない~?」

「ん、そうかも」

 美雪がうどんを口に運ぶ。美雪の丼の中のうどんは多少減っているものの、瑞葉と海彩(みどり)のものに比べるとまだ大分残っていた。

「あつあつ?」

「ううん、丁度いい」

「そっかー、倦怠期かー」

「違うよ」

「ねこじた大変だね~」

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