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81 蕎麦
「あたし雪ちゃんのそばでおそば食べたい!」
「うどん食ってろ」
「えー。つーめーたーいー」
「うどん食いたいって言ったのは瑞葉だろ……」
美雪に言われ、残っているうどんを渋々食べる瑞葉。
「うどんあったかーい、おいしー!」
一口啜り満足げな顔をする。
「せわしないっすね」
「雪ちゃん、そろそろちょうどいい温度じゃない~?」
「ん、そうかも」
美雪がうどんを口に運ぶ。美雪の丼の中のうどんは多少減っているものの、瑞葉と海彩のものに比べるとまだ大分残っていた。
「あつあつ?」
「ううん、丁度いい」
「そっかー、倦怠期かー」
「違うよ」
「ねこじた大変だね~」