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76 ネコ舌
「あつっ」
うどんを啜った美雪が思わず声を上げる。
「まだ全然冷めてなかったね~」
そう言いながらも美雪と同じタイミングで来たうどんをズルズル食べる海彩。
「いいくらいに冷めてるとおもったんだけどな」
「油断したね!」
瑞葉も同じタイミングで来たうどんを美味しそうに食べている。
「うるさい」
「あたしがふーふーしてあげようか!?」
「自分でするからいい」
「練習いる?」
「いらないよ。なんでだよ。素人か」
「あたしが練習相手になったげよっか」
「いらないって言ってるだろ」
「あたしのほっぺにふーふーしてごらんよ」
「絶対にしない」
「えー。雪ちゃんが側にいるせいであたし熱くなってるのにー」