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67 回転飯
「とりあえずうどん屋行くか」
美雪が話を決める。
「いいね! おうどん屋さん行って何する?」
瑞葉は左の手の平を右の握り拳で、ぺし、ぺし、と叩き出し、何かのウォーミングアップを始める。
「うどん食べるんだよ」
「マジすか……」
「まじっす」
美雪の言葉で、瑞葉は謎のウォーミングアップをやめた。
「高校生だけで入れるかな~?」
心配する海彩。
「そんな良いとこ行かないから、心配しなくても大丈夫だよ」
「えー……、回るうどんかあー……」
瑞葉が落胆する。
「回らない回らない。そんなんうどんが冷めるわ」
「じゃ~やっぱりイイトコのおうどん~……?」
「おまえら何と勘違いしてるんだ?」