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64 でも礼儀正しい
「雪ちゃんちのお赤飯はいつだったの?」
「何の話だ」
「雪ちゃんのおめでたい日はいつなの~?」
「やめろっ。なんかよくわからんけど、いやらしい話だろっ」
「えへへへへ」
「うふふふふ~」
いやらしい笑みを浮かべる瑞葉と海彩。
「なんだよ、気持ち悪いな……」
「どうも、気持ち悪い人です」
瑞葉がぺこりと頭を下げる。
「いや、別に瑞葉は気持ち悪くないけど……」
「ど~も~、気持ちい~人です~」
海彩もペコリと頭を下げる。
「それはちょっと気持ち悪いな……」
「どうも、気持ち悪くない人です」
再び頭を下げる瑞葉。
「いや、何者だよっ!」