59/448
59 0.0000000317097
「私はそろそろ職員室に戻るから。お前らも早く帰れよ」
「は~い」
「また明日ー!」
後ろを向く三田先生に、海彩と瑞葉が声を掛ける。
「忙しい中すみませんでした」
そして美雪は謝る。
「いいよ。今日はもうやることないし」
三田先生は後ろ向きのまま手を振る。
「じゃあもっと遊んでこうよ!」
「私に給料泥棒をしろ、と?」
「うーん、泥棒はよくないね」
「時間泥棒が何を言う」
「だ……れ……が……じ……か……ん……ど……ろ……ぼ……」
「すごい盗ってるからっ」
「先生いなくなっちゃったよ~?」
「本当だ。いつの間に」
「え! 何年たったの!?」