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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
53/448

53 一見さんお断りさん

「あー。お前らこいつの知り合いか」

 さっき瑞葉(みずは)が出てきた生徒指導室の扉から三田先生が姿を現す。

「知り合いじゃないよ! 彼女だよ!」

 瑞葉が否定する。

「彼女じゃないです。友達です」

 更に美雪(みゆき)が否定した。

「幼ななじみです~」

 海彩(みどり)がのんびりと言う。

「“な”が多いよ」

 美雪が突っ込む。

 生徒三人のやり取りを見て、三田先生が優しく美雪の肩を叩いた。

「お前も大変だな……」

「いえ、もう慣れましたのでなんとか……」

「そうか。私はこいつと二人きりになったことを後悔している。疲れた」

「瑞葉なら割と雑に扱っても大丈夫ですよ?」

「そうなのか?」

「ちょっと雪ちゃん! 今ひどい言葉が聞こえたよ!」

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