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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
52/448

52 英才教育

「およ。おまたせー。雪ちゃん、海彩ちゃん。待たせちゃってごめんね!」

 生徒指導室から出てきた瑞葉(みずは)は、すぐ近くで待ってくれていた美雪(みゆき)海彩(みどり)を発見する。

「どうだった?」

「大丈夫だった~?」

「地球が割れるくらい怒られたよ!」

「割れてねーよっ」

「ふふっ」

「地毛だっって言い張ったら開放された」

「ふふふっ」

「ハーフかよ」

「そうだよ?」

「いや違うだろっ」

「敵を騙すにはまず味方からかと思いまして」

「遅いよ、三年遅い」

「アタシは九年だね~」

「あたしは十五年かあ」

「おまえは騙されんなよ!」

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