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みみみみ  作者: 椥桁
日常
405/448

405 モリモリ

「鞄あってよかったね」

「よかった~」

 瑞葉(みずは)が見つけた鞄を、海彩(みどり)は大事そうに胸に抱えた。

「見事に落ちてたね」

「見事に落ちてたな」

 瑞葉と美雪(みゆき)が揃って海彩の後ろを見た。

「落ちてた~」

「パンツは落としてない? 大丈夫?」

「え~と」

 海彩はパッパッとスカートの上からおしりを触って確かめる。

「落としようがないよ」

 なんとなく、気恥ずかしくて美雪は目を逸らした。

「大丈夫そう~」

「……ふむ。あの位置に布地があるということはTバックではないのか」

「お前は何の確認してんだっ! 穿くわけないだろっ」

「海彩ちゃんの髪型なら穿いてても不思議じゃないかなーて」

 海彩の髪型は今日も寝癖でとんでもなく派手になっていた。

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