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みみみみ  作者: 椥桁
日常
402/448

402 鬼誘導

「雪ちゃんも、瑞葉も、朝から元気だね~」

「おかげさまでね……」

 海彩(みどり)が嬉しそうに両手を合わせると、気怠そうに美雪(みゆき)が答えた。

「でも今日の雪ちゃんちょっと怖くない……?」

 恐る恐る、探るように瑞葉(みずは)が尋ねた。

「いつも通りだけど?」

「頭から鬼の角が生えてるからか」

「生えてねーよっ」

「あたしが変なこと言っても鞄の中の金棒で叩くのやめてね」

「入ってねーよっ」

「パンツ何色?」

「穿いてねーよっ」

「え……?」

「あっ……」

「ちょっと確認させてもらってもいいかな?」

 瑞葉はゴクリと唾を飲み込み、海彩は黙って見守っていた。

「違う! 穿いてるしっ! 駄目に決まってんだろっ!!」

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