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397 予約
「今日、瑞葉のおうち、おじゃましてもい~い?」
自然な上目遣いで海彩が覗き込む。
「うん……! うん! いいよ!」
ぱあ、と瑞葉の顔が明るくなった。
「雪ちゃんは~?」
「雪ちゃんは!?」
「海彩が行くなら行くよ」
「やったー!」
「やった~!」
美雪の返事に瑞葉と海彩はバンザイしそうな勢いで喜ぶ。
「瑞葉の家、急に遊びに行っても大丈夫なの?」
「うん大丈夫大丈夫。朝、おかあさんに“今日雪ちゃんと海彩ちゃん来るから”って伝えてあるから」
「えっ、初耳だけど……」
「アタシも~……」
「もしかしてさっき心配そうにしてたのって……」
美雪の追求に瑞葉は目を逸らした。