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392 愛情
「海彩ちゃんです~」
「うんうん知ってる知ってる」
しっかりとお辞儀をする海彩に美雪は適当な返事を送った。
「え~? ストーカ~?」
「友達だよっ!」
「あははは~」
「もういいよ。自己紹介は」
「信号待ってる間、雪ちゃん退屈かな~って~」
「お前らといて退屈したときなんてないよ……」
「お? 告白!?」
瑞葉が瞳を輝かせた。
「違うっ!!」
「照れちゃってもう、可愛」
「かわい~」
「違うっ、照れてないっ」
「大丈夫。雪ちゃんの思いはちゃんと伝わったよ」
「絶対伝わってないっ!」