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みみみみ  作者: 椥桁
日常
388/448

388 厳しさと優しさと

「流れるように時間が過ぎてく」

「元々流れてるよ」

「……止めて!!」

「無理言うなっ」

 必死な顔で叫んだ瑞葉(みずは)を、美雪(みゆき)は一蹴する。

「海彩ちゃん止まって!」

「は~い!」

 瑞葉の言葉のままに海彩(みどり)は動きを止めた。

「止めなくていいから。止まんなくていいから」

 美雪が海彩に動くよう促す。

「んーと、海彩ちゃん。心臓が動いてたから八十点減点ね」

「は~い」

「無茶言うなっ。しかも減点多いっ」

「合格ライン六十点だけどね」

「厳しっ」

「持ち点は一万点から」

「甘すぎるわっ」

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