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みみみみ  作者: 椥桁
日常
380/448

380 浮遊遺伝子

「雪ちゃんちょん切ったら、ちっちゃくなって別々に動いたりしないの?」

「しないよ……半分のままだよ……」

 瑞葉(みずは)に期待に満ちた眼差しを向けられた美雪(みゆき)は切断された自分の姿を思い浮かべてしまった。

「三等分くらいにしたら、ちょうどいいんじゃない~?」

 海彩(みどり)がチョンチョンと手を振った。

「海彩ちゃん…………天才!」

「やめろっ! わたしの体をもっと大切にしろっ!」

 必死に美雪は抗議する。

「そうだよ! 雪ちゃんの体はもう雪ちゃんだけの体じゃないんだよ?」

「それ使うシーン違うからっ」

「どこで使えばいいの~?」

「えっ……それは……大事な人と結ばれたときとか……お腹に赤ちゃんがいるとき……とか」

 海彩からの質問に、しどろもどろになりながら美雪が答えた。

「なんで照れてんの?」

「うっさいっ」

「今のでアタシ子供できちゃったかも~」

「そんな簡単にできるかあっ!」

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