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みみみみ  作者: 椥桁
日常
376/448

376 若年出産

「もしも、雪ちゃんと瑞葉が別れちゃったら、アタシどっちに付いてこ~……?」

 海彩(みどり)が頭を抱えた。

「“もしも”とかないから、そんな心配しなくていいから」

「それは離婚しないってこと!?」

 美雪(みゆき)が言い聞かせていると、瑞葉(みずは)が嬉しそうに勘違いを膨らませた。

「まだ結婚もしてないだろっ」

「じゃあ、いつあたしと結婚するの?」

「永遠にしねーよっ」

「えー……。雪ちゃんこんな大きな子連れてたら、他の人と結婚するの難しくない?」

「こんな大きな子、わたしがいつ産んだんだよ……」

「でも雪ちゃん若いよねー! とても高校生の子供がいるようには見えない、これなら再婚も大丈夫かも」

「若いとかの問題じゃなくて、わたしが産んだわけじゃないから、他所の子だから。あといつの間にかわたしのことバツイチにしないで」

「ああ。あたしが連れてきた子だった」

 瑞葉は海彩の手を取った。

「自分の子を間違えんなっ! いや、お前の子でもないけどっ」

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