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みみみみ  作者: 椥桁
入学式の日
37/448

37 おおやけ

「ほらほら。他の人の邪魔になるから、さっさと教室行くよ」

 美雪(みゆき)瑞葉(みずは)海彩(みどり)の手を引いて歩き出す。

「どうしよう海彩ちゃん! 雪ちゃんにプロポーズされちゃった!」

「えへへ~、アタシもだよ~」

 歩きながら瑞葉も海彩もだらしない笑顔を浮かべる。

「なんでそうなるんだよっ……」

「え? だっていま、俺に一生ついてこい! ってあたしの手を引いてくれたから」

「言ってない言ってない。耳がおかしいのか?」

「え~。おなかの中の子どもと一緒に暮らそう! ってアタシの手を握ってくれたのは?」

「子供! 言うわけない言うわけない。頭がおかしいのか」

「……どうしよう海彩ちゃん、もしかしたら結婚詐欺かもよ?」

「え~、どうするどうする~?」

「入学式で校長先生が挨拶してるときに壇上に上げちゃう?」

「おいやめろっ。絶対にやめろ」

「じゃ~瑞葉が上がっちゃう~?」

「お、いいね。みんなの前で堂々と叫ぼうか!」

「恥ずかしいからやめてくれっ」

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