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みみみみ  作者: 椥桁
日常
367/448

367 触れ合いから始まる愛

「もうすぐチャイム鳴るし帰ろっか」

「何でだよ、教室行けよっ」

「教室のつもりで言ったんだけど……」

 真面目でいたのに、美雪(みゆき)に追い立てられてしまった瑞葉(みずは)のテンションは急激に下がっていく。

「それは……ごめん」

「あーもう、このあとの授業やる気なくなっちゃったなー」

「やっぱり家に帰るつもりだったんだろっ」

「雪ちゃん、早とちり~?」

「いや、どうだろう」

 海彩(みどり)に美雪が首を傾ける。

「早とちり雪ちゃん!? それはちょっと可愛いかも!」

 興味津々な瑞葉は急激にテンションを上げていく。

「いないから。そんなのは」

「あたしがぎゅうーってやったら、早とちって好きになっちゃったりする?」

「早とちらないよ」

「アタシがギュウ~……ってやったら早とちる~?」

「早とちらないよっ」

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