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365 爽快
「雪ちゃん、いつの間に飲み干してたの」
瑞葉は恨めしそうに、美雪の飲み干したカラのペットボトルが入ったゴミ箱を睨みつける。
「こっそり」
「あたしに笑かされて吹いちゃわないか心配じゃなかった?」
「そんな心配しないよ……」
「そういえば雪ちゃんあまり笑わないよね。笑いの沸点高いね?」
「お前が面白いことしようとしてるのはわかってるから」
「期待が高いのか!」
「そんなとこ」
「海彩ちゃんは笑いの沸点低いのにね」
「え~。アタシも笑わないよ~」
「笑って!」
「あはははは~~」
海彩はお腹を抱えて笑いだした。
「それはもう沸点が低い高いとかじゃなくて崩壊しとるわっ」
「ほう……」
「相槌とかいいからっ」