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みみみみ  作者: 椥桁
日常
360/448

360 対象

「や、あたしも全ての子供に対して興奮するわけじゃないよ?」

 当たり前じゃん、と瑞葉(みずは)は鼻で笑った。

「瑞葉が少なからず子供に興奮しているなんて知りたくなかったな……」

「アタシも~」

 美雪(みゆき)が距離を取ると、海彩(みどり)もそれに続いた。

「待って! あたしが興奮してるのは子供の雪ちゃんだけだから! あ。もちろん今の雪ちゃんにも興奮してるよ?」

 慌てて引き止めようと手を伸ばす瑞葉。

「いらんフォロー入れんなっ」

 振り払われた。

「あふん……」

「変な声出すなっ」

「…………っ……っ……!」

 自ら両手で口を押さえた瑞葉はビクンビクンと悶え始める。

「海彩、飲み物でも買いに行こうか」

 美雪が教室を出ようと海彩の手を引いた。

「待ってこんな状態で置いてかないで! 一人にしないで!」

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