356/448
356 ゴールイン
「ベッドインのインは淫行のインだよ!」
自信満々に瑞葉が言い放った。
「違うよっ! 絶対違うっ!」
「入れる方のインだよ~」
美雪が全力で否定すると、海彩が助け舟を出す。
「さすが海彩ちゃん! わかってるう!」
瑞葉が海彩の手を握りしめた。
「お前はわかってねえよっ!」
「え?」
美雪にツッコまれ、瑞葉は首を傾ける。
「海彩のは合ってるけどお前のは間違ってるよっ」
「え?」
今度は反対方向に傾ける。
「わかってるだろっ」
「なにをどこに入れるのかなあ?」
瑞葉が右手の指を立てて、左手で輪っかを作った。
「わかってるだろっ!」